麻薬事件を弁護士に依頼する4つのメリットと弁護士選びのポイント

麻薬事件を弁護士に依頼する4つのメリットと弁護士選びのポイント
弁護士 若林翔
2025年04月06日更新

「麻薬事件で弁護士に依頼するとどのようなメリットがある?」

「麻薬事件に強い弁護士はどうやって探せばいい?」

「麻薬事件を弁護士に依頼した場合の費用はどのくらい?」

警察から「あなたの息子さんが麻薬で逮捕されました」との連絡がくると、突然の出来事に驚き、混乱してしまい何から手を付ければよいかわからないという方も多いと思います。逮捕中は、家族であっても本人との面会ができませんので、家族の方ができることとしては、すぐに弁護士に相談するということです。

麻薬事件は起訴されればほとんどの事件が有罪になりますので、執行猶予付き判決を獲得することが重要になります。それには、麻薬事件に強い弁護士のサポートが不可欠ですので、一刻も早く弁護士に相談するようにしてください。

本記事では、

・麻薬事件で弁護士に依頼する4つのメリット
・麻薬事件に強い弁護士を探す際のポイント
・麻薬事件の弁護士費用相場

などについてわかりやすく解説します。

麻薬で逮捕された本人のご家族に向けて解説していますので、この記事を参考に行動してみるとよいでしょう。

麻薬事件で弁護士に依頼する4つのメリット

麻薬事件で弁護士に依頼する4つのメリット

麻薬事件を弁護士に依頼すると、以下のようなメリットがあります。

逮捕後すぐに面会して、取り調べに対するアドバイスができる

麻薬の所持や使用が発覚すると証拠隠滅を防ぐために、警察により逮捕される可能性が高いです。逮捕後は、警察による厳しい取り調べが行われますので、心身ともに疲弊した状態の本人は、警察官の誘導に乗ってしまい、自分の真意とは異なる内容の供述をしてしまうことも少なくありません。

このような供述は、後日の裁判の証拠として扱われますので、不利な供述調書がとられると裁判で不利な判決を受けるリスクが高くなってしまいます。

弁護士に依頼すれば、逮捕後すぐに面会に駆けつけることができますので、取り調べに対するアドバイスをすることにより不利な供述調書を取られてしまう事態を回避することが可能です。逮捕中は家族であっても本人と面会することができませんので、本人を少しでも安心させてあげるためにもすぐに弁護士に依頼することが大切です。

起訴後は保釈請求により身柄解放を実現できる

麻薬事件で逮捕されると、ほとんどの事件が勾留・勾留

延長となり、最大で23日間にも及ぶ身柄拘束を受けることになります。証拠隠滅が容易な麻薬事件では、長期間の身柄拘束となるケースも少なくありませんので、不慣れな環境で身柄拘束されている本人の心身には大きな負担が生じているでしょう。

逮捕・勾留中の釈放が難しい場合でも、起訴後であれば保釈請求により身柄解放を実現できる可能性があります。麻薬事件に強い弁護士であれば、逮捕・勾留中から保釈請求の準備を進めることができますので、起訴後早期に保釈請求を行うことが可能です。

早期に保釈請求を行うことで、本人の負担を最小限に抑えることが可能ですので、すぐに弁護士に依頼するようにしてください。

執行猶予や減刑の獲得に向けてサポートできる

麻薬事件は、起訴されればほとんどのケースで有罪となりますので、執行猶予付き判決を獲得することが重要なポイントになります。

麻薬事件に強い弁護士であれば、執行猶予付き判決を獲得するためのポイントを熟知していますので、再犯防止に向けた取り組みなどの効果的な弁護活動によって、執行猶予付き判決の獲得に向けてサポートしてもらうことができます。

また、執行猶予中の再犯や同種前科があるようなケースでは、執行猶予の獲得は難しいかもしれませんが、そのような場合でも刑の減軽に向けたサポートをしてもらうことができます。

有利な処分を獲得するには麻薬事件に強い弁護士のサポートが不可欠ですので、早めに相談するようにしてください。

社会復帰後の薬物依存の治療に協力してくれる

弁護士に麻薬事件の弁護を依頼するのは、有利な処分を獲得するという面だけではなく、本人の更生という面でも重要になります。

麻薬事件で執行猶予付き判決を獲得できたとしても、再び麻薬に手を出してしまうと、今度は実刑判決になる可能性が高いです。それを回避するには、再犯防止のための薬物治療に取り組んでいかなければなりません。麻薬事件に強い弁護士であれば、本人の状況に応じて、適切な医療機関や自助グループなどを紹介してくれますので、執行猶予付き判決を獲得後の社会復帰も容易になるでしょう。

麻薬事件に強い弁護士を探す際のポイント

麻薬事件に強い弁護士を探す際のポイント

麻薬事件を弁護士に依頼するなら、麻薬事件に強い弁護士に依頼するべきです。以下では、麻薬事件に強い弁護士を探す際のポイントについて説明します。

麻薬事件の対応経験が豊富である

弁護士によって取り扱う事件や分野には差がありますので、麻薬事件の弁護を依頼するなら、麻薬事件の対応経験が豊富な弁護士に依頼するのが弁護士選びの重要なポイントになります。

たとえば、企業法務を専門にしているような弁護士では、麻薬事件の対応のポイントを把握していない可能性があり、そのような状態では十分な弁護活動は期待できません。有利な処分を獲得するには麻薬事件の経験や実績が不可欠な要素になりますので、経験豊富な弁護士に依頼するようにしてください。

なお、麻薬事件の対応経験が豊富であるかどうかは、弁護士事務所のホームページを見ればある程度把握することができます。具体的には、ホームページに麻薬事件に関する解決実績やコラムなどを掲載しているところであれば、麻薬事件の弁護を得意としていますので、そのような弁護士なら安心して任せられるでしょう。

初動の早さと対応力

麻薬事件の場合、逮捕直後や勾留中の対応によって、今後の流れが大きく変わることがあります。弁護士に依頼できるまでの時間が長引くと、必要な証拠収集や身柄の解放が遅れてしまうなど重大な不利益を被るおそれがあります。

そのため、24時間対応や緊急接見など、即日・迅速に動ける体制があるかどうかは重要なチェックポイントといえるでしょう。また、逮捕されるのが平日の日中とは限りませんので、平日夜間や休日も対応できる弁護士であれば、迅速な対応が期待できます。

医療機関や更生施設との連携をしている

麻薬事件で執行猶予付き判決を獲得するには、再犯防止に向けた取り組みが重要になります。そのためには、保釈後に速やかに薬物依存症治療を専門とする医療機関や自助グループに被告人をつなげなければなりません。

それには麻薬事件を担当する弁護士に医療機関や更生施設に関する知識がなければなりません。医療機関や更生施設と連携している弁護士であれば、すぐに適切な機関を紹介してくれますので、迅速に再犯防止に向けた取り組みに着手することができます。

このように、麻薬事件に強い弁護士を探す際には、医療機関や更生施設との連携も重要な要素となります。そこで、弁護士に相談をする際は、再犯防止に向けてどのような対応をしてくれるのかを確認してみるとよいでしょう。

家族が麻薬で逮捕されたときはすぐに弁護士に依頼|弁護士に依頼する手順

家族が麻薬で逮捕されたときはすぐに弁護士に依頼|弁護士に依頼する手順

麻薬事件で逮捕されてしまったときはすぐに弁護士に依頼することが重要です。しかし、逮捕されている本人では、自由に弁護士を選んで依頼することができませんので、本人のご家族が以下のような手順で弁護士に依頼してください。

電話やメールで弁護士事務所に連絡

弁護士への相談は、基本的には予約制になっていますので、事前に弁護士に事務所に連絡をして、相談の予約を入れるようにしてください。

なお、刑事事件は迅速な対応が重要ですので、即日または翌日に対応してもらえるところを選ぶようにして、予約時に1週間以上先の日程を相談日として提案されるようなところは避けた方がよいでしょう。

弁護士事務所で法律相談

相談の予約をした日時に弁護士事務所に赴いて、弁護士との法律相談を行います。

弁護士との相談時間は限られていますので、以下のような事項をメモにまとめて、弁護士に渡すとスムーズに相談を進めることができます。

・事件の概要(時系列にまとめる)
・逮捕された日時
・身柄拘束されている警察署
・本人の前科前歴の有無

弁護士と委任契約の締結

弁護士から説明された事件の処理方針や弁護士費用に納得ができた段階で、正式に委任契約を締結します。

相談日の当日に委任契約締結に至るケースもありますので、念のため印鑑も持参しておきましょう。

弁護活動に着手

正式に委任契約を締結したら、弁護士が弁護活動に着手します。本人が逮捕されている場合には、すぐに警察署に駆けつけて、今後の方針や取り調べに対するアドバイスを行います。

ご家族からの伝言がある場合には面会時に弁護士から本人に伝えることができますし、本人から伝言があれば面会後にご家族に伝えることも可能です。

 

麻薬事件の弁護士費用の相場

麻薬事件の弁護士費用の相場

麻薬事件の弁護を弁護士に依頼すると弁護士費用の支払いが必要になります。弁護士費用は、一律に決められた金額があるわけではなく、依頼する弁護士によって金額が変わります。そのため、以下では、グラディアトル法律事務所に麻薬事件(所持・使用)を依頼した場合の弁護士費用の相場を紹介します。

相談料

相談料とは、弁護士に麻薬事件の相談をする場合に発生する費用です。

相談料の一般的な相場は、1時間あたり1万1000円(税込)ですが、当事務所の場合は初回相談料無料です。

着手金

着手金とは、弁護士に麻薬事件の弁護を依頼したときに発生する費用です。

基本的には、依頼時に一括で支払う必要がある費用で、事件の結果や途中で解約したとしても返金されることのないお金です。

グラディアトル法律事務所の場合、着手金は、起訴前の被疑者段階の弁護と起訴後の被告人段階の弁護の2つのタイミングで発生します。それぞれのタイミングでの弁護士費用の相場は、以下のとおりです。

・被疑者段階:33~55万円(税込)
・被告人段階:33~55万円(税込)

報酬金

報酬金とは、麻薬事件の弁護が終了した時点でその活動の成果に応じて支払われる費用です。

刑事事件の場合には、「不起訴なら○○万円」、「執行猶予が付いたら○○万円」、「無罪なら○○万円」など具体的な成果に応じて金額が定められているケースが多いです。

グラディアトル法律事務所における報酬金は、具体的な成果に応じて以下のようになっています。

項目金額
被疑者段階(在宅事件)不起訴報酬33万円(税込)~
示談等報酬33万円(税込)~
略式報酬22万円(税込)~
被疑者段階(身柄事件)不起訴報酬44万円(税込)~
示談等報酬44万円(税込)~
略式報酬33万円(税込)~
身体解放報酬33万円(税込)~
接見禁止の解除報酬11万円(税込)~
被告人段階無罪報酬55万円(税込)~
求刑より軽い、罰金、執行猶予報酬被疑者段階着手金と同額
保釈成功報酬11万円(税込)~

実費・日当

実費とは、弁護士が依頼された事件を処理する際に実際に支出した費用のことをいい、以下のようなものが含まれます。

・刑事事件記録のコピー費用
・示談交渉のための交通費や宿泊費
・郵便代
・意見書や鑑定書の作成費用

日当とは、弁護士が事件処理のための移動で時間的に拘束されたときに支払われる費用です。出廷日当や出張日当などがあり、宿泊費や交通費とは別途支払う必要があります。

グラディアトル法律事務所における刑事事件の日当は、以下のようになっています。

項目金額
初回接見日当5万5000円(税込)
遠方の場合は11万円(税込)
警察同行日当距離・所要時間等に応じて発生
接見・公判期日日当距離・所要時間等に応じて発生

麻薬事件の弁護はグラディアトル法律事務所にお任せください

麻薬事件の弁護はグラディアトル法律事務所にお任せください

麻薬事件の弁護を依頼するなら、麻薬事件の経験や実績が豊富な弁護士に依頼することが重要なポイントになります。経験の乏しい弁護士だと十分な弁護活動が期待できず、早期釈放や執行猶予付き判決の獲得が難しくなることもありますので注意が必要です。

グラディアトル法律事務所では、麻薬などの薬物事件に関する豊富な経験と実績がありますので、麻薬事件の対応のポイントを熟知しています。ポイントを踏まえた効果的な弁護活動により、早期釈放や執行猶予付き判決獲得の可能性を高めることができますので、どうぞ安心してお任せください。

また、当事務所では刑事事件に関してスピード対応を心がけていますので、最短で即日対応が可能です。身柄拘束されている場合には、すぐに警察署に駆けつけて面会を実施しますので、一刻も早く当事務所までご相談ください。

さらに、相談は24時間365日受け付けておりますので、早朝・夜間や土日祝日であっても関係なく対応可能です。初回法律相談を無料で対応していますので、麻薬事件に関する相談をご希望の方は、当事務所までお気軽にお問い合わせください。

まとめ

警察から「息子さんが麻薬事件で逮捕されました」との連絡が来たときは、早期に弁護活動を開始する必要がありますので、一刻も早く弁護士相談するようにしてください

麻薬事件の弁護は、再犯防止に向けた取り組みが重要になるなど、一般的な犯罪とは異なるポイントがありますので、麻薬事件に強い弁護士に依頼するにしましょう。

家族が麻薬事件で逮捕されてしまったときは、まずはグラディアトル法律事務所までお気軽にご相談ください。

弁護士 若林翔

弁護士法人グラディアトル法律事務所代表弁護士。 東京弁護士会所属(登録番号:50133) 男女トラブルや詐欺、消費者被害、誹謗中傷など多岐にわたる分野を手掛けるとともに、顧問弁護士として風俗やキャバクラ、ホストクラブなど、ナイトビジネスの健全化に助力している。

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