槇原敬之容疑者が覚せい剤所持で逮捕!?無罪はあり得るか?

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弁護士 若林翔
2020年02月14日更新

歌手の槇原敬之さんが覚せい剤所持で逮捕されたというニュースが舞い込んできた。

2年前に同居していた男性が覚せい剤所持で逮捕・起訴されていたという。

なぜ,今になって逮捕なのか?

槇原さんは覚せい剤を所持していたのか?

無罪の可能性はあるのか?

槇原さん逮捕のニュース

槇原敬之容疑者、2年前に当時の自宅捜索…室内から覚醒剤

覚醒剤や危険ドラッグを所持したとして、警視庁は13日、シンガー・ソングライター槇原敬之容疑者(50)(東京都渋谷区神宮前)を覚醒剤取締法違反(所持)と医薬品医療機器法違反(指定薬物の所持)容疑で逮捕した。

警視庁幹部によると、槇原容疑者は2018年3月30日、当時住んでいた港区海岸のマンション一室で、指定薬物を含む危険ドラッグ「RUSHラッシュ」の液体約64ミリ・リットルを、同4月11日には同じ室内で覚醒剤の結晶約0・083グラムをそれぞれ所持した疑い。

捜査関係者によると、この部屋で同居していた40歳代の知人男性が同3月、覚醒剤取締法違反容疑で逮捕されていた。室内の捜索で覚醒剤などが見つかり、その後の捜査で槇原容疑者が所持した疑いが強まった。

槇原容疑者は1999年8月にも自宅で覚醒剤を所持したとして、同じ知人男性とともに覚醒剤取締法違反容疑で警視庁に逮捕され、同12月に東京地裁で懲役1年6月・執行猶予3年の有罪判決を受けていた。

槇原容疑者は90年にデビューし、91年の「どんなときも。」で日本レコード大賞新人賞を受賞。その後も「もう恋なんてしない」「SPY」などのヒット曲を連発し、SMAPに提供した「世界に一つだけの花」は300万枚以上を売り上げ、平成で最も売れたシングルとされる。

槇原敬之容疑者の逮捕で影響が広がっている。

日本テレビは13日、槇原容疑者が作詞作曲し、歌唱もする昼の情報番組「ヒルナンデス!」のオープニングテーマ曲について、14日の放送では使用しないことを決めた。また、金曜深夜の音楽番組「バズリズム02」で既に収録していた槇原容疑者の出演部分の放送について取りやめるとしている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20200213-OYT1T50175/

覚せい剤の所持と無罪可能性について

今回は,同居していた男性が覚せい剤の所持で逮捕・起訴されている。

そうすると,槇原さんの家にあった覚せい剤は,その同居男性の物であって,槇原さんの物ではないかという疑問が生じる。

槇原さんが,犯罪事実を否認して,自分の覚せい剤ではないと供述した場合,無罪を獲得できるのだろうか。

報道によると,2年前の同居男性の捜査の際に,覚せい剤,危険ドラッグ「RUSHラッシュ」,薬物を吸引する際に使われるガラス製のパイプも押収されていたという。

捜査機関は,以下のような事実から,槇原さんの所持を立証していくのだろう。

・押収物から槇原さんのDNAが採取される

・押収物が家の中の槇原さんの部屋から発見される

・槇原さんの尿から覚せい剤が検出される

・同居男性の供述

槇原さんが有名人ということもあり,警察は相当慎重に内偵を重ね,捜査をしたのだろう。

逮捕のタイミングについても,覚せい剤使用の可能性が高い時期を狙って逮捕したと考えられる。

また,逮捕まで2年という歳月がかかっていることからも,証拠は固めてから逮捕に踏み切ったものと考えられる。

そうなると,無罪は難しいのではないだろうか。

 

弁護士 若林翔

弁護士法人グラディアトル法律事務所代表弁護士。 東京弁護士会所属(登録番号:50133) 男女トラブルや詐欺、消費者被害、誹謗中傷など多岐にわたる分野を手掛けるとともに、顧問弁護士として風俗やキャバクラ、ホストクラブなど、ナイトビジネスの健全化に助力している。

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