メンズエステ(性感マッサージ)での風俗トラブル!本番トラブルで警察への通報を防ぎ,相手方に本名を秘したまま示談をまとめた事案。

メンズエステで、本番強要をしてしまった。

「逮捕されないか心配」

「多額の罰金を請求されないか不安だ」

「家族や職場にバレたらどうしよう。。」

グラディアトル法律事務所には、そんな不安や悩みを抱えている人からのご相談を多くいただいている。

本記事では、メンズエステで本番をしてしまいトラブルになった事例について、弁護士が代理人として示談交渉をし、逮捕されることや家族にバレることなく解決できた事例を紹介する。

なお、メンズエステの経営者、キャスト・セラピストさん向けのトラブル予防法・対処法については、以下の記事にまとめてあるので、こちらも参照してほしい。

リンク:キャストがよく遭うメンズエステのトラブル4つと被害回避の事前対策

 

風俗トラブルの概要

今回の相談者は,栃木県宇都宮市在住の男性。妻も子供もいるということで,家族バレをせずに風俗での本番トラブルは水面下で迅速に解決したいという依頼だった。

相談者が利用したのは,同じく宇都宮市内のホテル派遣型メンズエステ(性感マッサージ)。

身バレや家族バレをおそれ,店を利用する際は偽名を用い,職場で法人契約している携帯電話の番号でメンズエステの予約をしていた。

プレイ中,キャストの女の子が拒否しなかったため,流れで本番行為に及んでしまい,メンズエステ利用の翌日に店から電話がかかってきた。

電話の内容は,本番強要について,警察への相談も考えている。話し合いをしたいので,折り返し連絡するように。とのもの。

妻と子供,職場のことがあるため,店側に顔や名前を知られるのはマズいと考えた相談者は,弁護士に任意交渉を依頼し,示談をまとめることを希望した。

相談者の要望・それに基づく弁護士の交渉

宇都宮市から新宿にある弊所までご足労いただき相談にきてくれた相談者の希望は,

相手方に本名と顔を知られないこと

職場や家族に今回の風俗トラブルがバレてしまわないこと

逮捕されるなどの警察沙汰になるのは避けること

というものであった。

相談者の希望を叶えるためには,弁護士が任意交渉示談交渉を受任し,相談者の代わりに矢面に立って全ての交渉を終えるのが良いのではないかという話になった。

詳しい事情聴取の後,相談者の強い希望で,弊所の弁護士が受任することとなった。

 

はじめに,弁護士が店に電話をし,店側の意向を確認する。

店側は,

警察に相談するから,相談者のフルネームと住所を教えろ

との意向であった。

その話を聞いた弊所弁護士は,まず本件は弁護士である自分が代理人として介入したこと,警察に行くことだけはしないでほしいこと,相談者本人も深く反省・後悔しているため,いくらかの解決金の支払いで示談としてほしいことを伝えた。

弊所弁護士が名乗る前には強固な態度に出ていた店側であったが,弁護士が代理人として本件に介入したことを聞くなり,少し怯んだ様子を見せた。

店側の反応は,

示談については,本番トラブルの当事者であるキャストの女の子が納得するかどうかで考える

とのものであったので,こちらは相談者の希望提示額である店側に35万円,女の子に35万円の合計70万円までなら支払えることを伝え,話を持ち帰ってもらった。

 

弊所弁護士は事務所に戻ると,すぐに示談のための合意書を作成した。

しかし,やはり相談者本人が交渉の場に出てこないとなると,相手方も納得せず,示談が成立しないおそれがある。

そこで,相談者本人に,謝罪の言葉と,今後店に近づかないこと等を内容とする誓約書を作ってもらい,それを示談交渉の場に持っていくこととした。

 

それから数日後,店の代表者とキャストの女の子,弊所弁護士の3人での示談交渉の場で,作成した合意書と,相談者が直筆した誓約書を示した。

店側は,本番トラブルに起因するキャストの女の子の欠勤により,店側に損害が出ているから,その損害も補填してもらえなければ示談は受けられないと主張。

しかし,示談金総額70万円の中にその損害填補分も含まれていることを丁寧に説明すると,店側にも女の子にも納得してもらえた。

その場で合意書(示談書)にサインをしてもらったが,その合意書の中に記載された相談者の名前は偽名のままであり,それ以上相談者の名前や住所については追及されることなく,無事に示談がまとまった

風俗トラブルの解決結果

結局,今回の相談者は,早期に弁護士に示談交渉を依頼したことにより,本名や住所を相手方に知られることなく,また,顔を見られることもなく,迅速に示談をまとめることができた。

風俗での本番トラブルが発生した場合,早期に弁護士へ示談交渉を依頼し,適切な解決を図ることこそが,一刻も早く普段と同じ生活に戻るための秘訣である。

弁護士 若林翔

弁護士法人グラディアトル法律事務所代表弁護士。 東京弁護士会所属(登録番号:50133) 男女トラブルや詐欺、消費者被害、誹謗中傷など多岐にわたる分野を手掛けるとともに、顧問弁護士として風俗やキャバクラ、ホストクラブなど、ナイトビジネスの健全化に助力している。

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