トレントが違法だとわかっているけれど、無料で色々見られて便利。
よくある違法サイトのように、ダウンロードしたものを不特定多数にバラまいているわけじゃないし… 「でも、トレントって…ダウンロードもやっぱりアウト(違法)なの?」と自分に言い聞かせているあなた。 断言します。 トレントで漫画やAVをダウンロードした時点で、それは違法行為に該当します。そのうえ、普通に違法サイトで動画を見たり、ダウンロードするより、罪も重いです。 なぜなら、トレントは気軽にダウンロードするだけで、勝手にアップロードが行われるソフトだからです。 近年、漫画村やYouTubeのファスト映画が摘発されているように「アップロードはヤバイ」という意識は皆さんお持ちでしょう。 トレントは、それと同じことを、あなたが違法ダウンロードした時点で、無自覚にしていることになります。 このまま放置すると、以下のようなトラブルが勃発してしまうのです。
「とはいえ、バレないんじゃない?」 と思いきや、最近では、人気のある漫画・アニメ・AVなどのコンテンツをトレントで違法ダウンロードしたことによる摘発・逮捕・開示請求・損害賠償請求をされるケースが増加しています。
トレントで動画や漫画をダウンロードするのは違法!
結論からお伝えすると、トレントを使って動画や漫画をダウンロードしている時点で、それは違法です。 さらに、トレントは「よくある違法サイトでダウンロードする」より、バレるリスクが高く、罪も重いことをご存知でしょうか。 なぜなのか? 実はトレントは、あなたがダウンロードすると、同時にほかの人にもそのファイルをわけてあげる仕組みになっています。 つまり、あなたは「ダウンロードしただけ」と思ってても、知らないうちに「人にあげている(=アップロード)」しているのです。 特に、以下に当てはまるあなたはアウトです。
とくに近年、当事務所ではトレントでAVを違法ダウンロードしたことによるトラブルのご相談が急増しています。 詳しくは「トレント 開示請求」でお伝えしていますので、ぜひ参考にしてみてください。トレントでの違法が発覚するリスク
トレントの仕組みを理解すると、ダウンロードした時点で自動的に第三者にアップロードして違法利用をしていることになっていると、お分かりいただけたと思います。 万が一、トレントで違法利用をしていた場合、次のようなリスクが生じるかもしれません。
以下で詳しく解説します。著作権を持つ人(会社)から損害賠償請求される
1つ目のリスクは、トレントの違法利用により著作権を侵害したことで、著作権者から損害賠償請求をされる可能性があることです。 損害賠償請求は、著作権の侵害行為に対する救済措置のひとつです。損害額については、法律により算定規定が設けられています。
出典:特許庁「著作権侵害への救済手続」 上記は、損害額の算定方法の一つの目安です。 トレントの場合、「漫画なら印税、AV なら著作権者がコンテンツの販売してもらえる金額 × ダウンロード数(共有数)」で計算されます。漫画全巻などだと、大勢の人にダウンロードされることで、1,000万円を超えるような高額請求を主張されることもあります。 トレントの性質上、大勢の人とファイルを共有して著作権侵害をしてしまうため、その大勢の人との間に共同不法行為が成立する可能性があります。 (共同不法行為者の責任)
第七百十九条 数人が共同の不法行為によって他人に損害を加えたときは、各自が連帯してその損害を賠償する責任を負う。共同行為者のうちいずれの者がその損害を加えたかを知ることができないときも、同様とする。
2 行為者を教唆した者及び幇ほう助した者は、共同行為者とみなして、前項の規定を適用する。 民法(明治二十九年法律第八十九号) 共同不法行為の場合、他にも同じコンテンツをダウンロード(アップロード)した人が大勢いても、相手は誰か一人に全額損害賠償請求をすることができます。 極端な話、1万人がアップロードに加担していても、あなたが1000万請求されて「1万分の1にしてほしい」と言っても通りません。逮捕や前科がつく
2つ目のリスクは、著作権者の告訴や、警察や文化庁のサイバーパトロール(インターネット上を巡回して、違法や犯罪行為を監視すること)により、逮捕され、刑事責任を追及される可能性があることです。 著作権を侵害した人に対し、「10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金」が科せられるため、最悪の場合には、逮捕や前科がつく可能性があります。
「まさか逮捕されるわけがない」と甘く考えてしまう人もいるかと思います。 しかし、開示請求に同意しない場合や、違法行為が悪質だと判断される場合は民事ではなく刑事事件に発展してしまう可能性もあります。 ある日、急に家宅捜索が入り、逮捕されてしまうかもしれないのです。 トレントで逮捕されるケースや逮捕事例については、以下の記事をご参照ください。逮捕事例:トレントは逮捕されないはデマ!逮捕事例と逮捕を避ける方法を解説
今からファイルやトレントを削除しても逃げられない
トレントでの違法行為をしてしまったけれど、データを削除していればバレないと考える人もいるでしょう。 データを削除しても、100%逃げ切れる保証はありません。 著作者側は、犯人を特定するまでに時間がかかるため、トレントの違法利用に対するリスクは、数ヶ月後などの忘れた頃に、遅れてやってきます。なぜファイルを削除してもバレてしまうのか?
トレントの違法行為がバレるのは、あなたの発信者情報(IPアドレス)がファイルに記録されているからです。 P2PファインダーやBittorent等の調査ツールなどを使うことで、ネットワーク上で違法に共有されている「.torrentファイル」を特定することができ、かつ違法共有されている接続者のIPアドレスまでも調べられてしまいます。 たとえ、あなたのパソコン上から該当のファイルを削除しても、一度あなたが違法ダウンロード(アップロード)してしまったファイルは、ネットワーク上でさまざまな人の手に渡りながら残っているので調査ツールで調べられた最後、IPアドレスはバレてしまうのです。 著作権者側は、そのIPアドレスをもとに「誰が」「どこで」「いつ」違法利用をしているのか調べられるので、あなたの情報も最終的にはバレてしまいます。 トレントの違法利用における逮捕は、件数が多いわけではありませんが、実際、ここ数年でトレントの違法利用に対する見せしめ逮捕はあります。 詳しくは、以下の記事でも解説しているので、参考にしてみください。関連コラム:トレントは逮捕されないはデマ!逮捕事例と逮捕を避ける方法を解説 関連コラム:トレントの開示請求は絶対無視・拒否NG!正しい対応を弁護士が解説
ファイルを削除すること自体はやって損はない
トレントで違法ダウンロードをしたファイルやソフト自体を削除しても、バレる可能性をゼロにはできないとお伝えしました。 しかし、ファイルを早い段階で削除しておけば、損害賠償額を抑えることは可能です。 一般的にトレントに関する損害賠償金は、あなたがファイルを保有している期間によって変動するので、少しでも早くファイルを削除した方が損害を抑えられる可能性があります。 実際に、以下の判例のように同じファイルを違法ダウンロードした場合でも、ファイル保有期間によって損害賠償額が変動しているのです。
参考:判例「東京地方裁判所令和2年(ワ)第1573号」を参考に一部抜粋して記載 「いくら支払うハメになるんだろう…」と不安な方は、少しでも金額を抑えるためにも、すぐに違法ダウンロードデータとトレント自体を削除するようにしましょう。トレントの違法利用による一斉摘発・逮捕事例3つ
近年は、「漫画」「アニメ」などの有名作品や音楽、AVの摘発が多い傾向です。 「トレントの違法利用は、数か月も前だし…連絡が来ていないから大丈夫だろう。」と思うかもしれません。ですが違法利用はバレる可能性があり、1〜2年経ち、忘れた頃に摘発されることがあります。 実際、トレントの違法利用によって摘発されるというケースが起こっています。公開されているアニメ動画を勝手に編集してアップロードしていた事例
ファイル共有ソフト「BitTorrent」を使用し、テレビアニメの映像制作会社に許可を得ず公開していた事例です。 人気アニメタイトルということもあり、アニメ1作品だけで250件も違法ダウンロードされており、被害額は約3500万円と指定されています。 逮捕となった日は2019年4月15日ですが、逮捕容疑は2018年9月5日の違法アップロード行為です。 トレントで違法アップロードをした日から、約7か月間もの期間が空いて逮捕となっており、忘れたころに摘発されることがある典型的な例と言えるでしょう。
参考:日経新聞「アニメ動画を違法公開 容疑の男逮捕 被害18億円」CDアルバムやパッケージを多数アップロードしていた事例
ファイル共有ソフト「BitTorrent」でCDアルバムやパッケージを多数アップロードをしていた事例は、警察庁の「ファイル共有ソフト等を使用した著作権法違反事件の一斉集中取締り」がきっかけで摘発されました。 警察庁の一斉集中取締りは、2009年から度々実施されており、著作権法違反行為の撲滅のための一斉摘発が活発になっています。
参考:一般社団法人日本レコード協会「プレスリリース(2016.02.22)」インターネット上にアーティスト音源等を公開して摘発された事例
一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)の告訴により、ファイル共有ソフト「μTorrent」を使って、違法に音楽ファイルなどを公開していた男性5名を逮捕した事例です。 JASRACが、「Bit Torrent」をはじめとしたファイル共有ソフトを悪用した人を特定し、告訴する初のケースとなりました。 逮捕されたのは、大学生2名(いずれも21歳)、高校生(当時、18歳)、アルバイト2名(22歳と33歳)という若年層です。 若年層による著作権の侵害行為が浮き彫りとなり、警察なども対応を強化しています。 参考:一般社団法人日本音楽著作権協会「ファイル共有ソフト『μTorrent』を用いた著作権侵害 音楽ファイルの違法アップロード者5名を告訴」トレントの違法行為がバレても弁護士なら「減額交渉で0円になる」事例もある
「トレントの違法行為で、高額な損害賠償を請求されたらどうしよう?」
「発信者情報開示請求が届いたら、もうお終いなの…?」 発信者情報開示請求に係る意見照会書が届いていたり、すでに著作者から訴えられている方ほど、これからどうなるのだろうと不安を感じているかと思います。 そんな方こそ、弁護士に相談することで、示談や減額交渉で賠償金額を0円にできる可能性があるので早期に行動するべきです。 実際に、弊所グラディアトルでサポートした方の中には、以下のように示談・減額交渉に成功した事例があります。
弁護士に依頼せずに、自分で開示請求や示談に対応しようとすると、高い示談金で合意してしまったり、交渉がまとまらずに告訴されてしまう可能性があります。 少しでも、ご自身が被る損害賠償金を抑えるためにも、弁護士に相談するのが得策なのです。 もちろん、弁護士によって離婚や交通事故など、得意分野は異なりますが、中でもトレントはかなり特殊なインターネットトラブルです。 弁護士でさえも得意不得意がある分野なので、弁護士を介さずに個人で対応するのは無謀だといえるでしょう。 少しでもあなたが背負うリスクや損害賠償金などを少なく抑えるためにも、早い段階で弁護士へ相談するべきです。トレントの違法利用で心配や不安がある人はグラディアトルへお任せください
トレントを違法利用したことで、不安を抱える人や、緊急度が高い人は、ぜひ弊所グラディアトル法律事務所へご連絡ください。 私たち、グラディアトル法律事務所は、相談者を守るための攻め提案を行い、一緒に戦う法律のプロ集団です。 数ある法律事務所の中からグラディアトル法律事務所をおすすめする理由は、あなたの利益を勝ち取り、トレントの違法利用における不安や心配にも寄り添う体制が整っているからです。
以下で詳しく解説します。トレントの違法利用の解決実績200件以上!訴える側の事情にも精通している
グラディアトル法律事務所は、トレントの違法利用を含むインターネットトラブルを200件以上解決してきた実績があります。 相手に響きやすく納得してもらいやすい進め方や、請求額を減らすための法律的な理屈を駆使し、解決金の金額を最大限抑えられるように尽力します。 また、訴えられる側だけでなく、訴える側の事情にも精通しています。 訴える側の事情にも精通しているため、相手が取る対応方法の見通しもつきやすく、あなたがより有利になるような提案やアドバイスで、解決や不安の解消へ導きます。インターネット分野や著作権法に詳しい弁護士が揃っている
私たちはインターネット分野の犯罪や弁護に関するメディアインタビューなども受けており、インターネットやサイバー犯罪などにも詳しい弁護士が揃っています。・トレントのような特殊なファイル共有ソフトに関する知識 ・複数人が関係する事案の場合の、責任の所在 ・著作権絡みで違法になるケース/ならないケースなど
専門的な知識が求められる場面で、しっかりとサポートすることができるのは、弊所の大きな強みです。LINE相談OK!24時間365日全国から相談を受け付けている
グラディアトル法律事務所では、メールや電話での相談に加え、LINEを活用した相談にも対応しています。 相談は、24時間365日可能で、東京、大阪、新潟を含めた、全国から相談を受け付けており、お住いのエリアにとらわれることなくご相談いただけます。
ただでさえ、トレントの利用で不安なのに、弁護士と話すことはさらにハードルが高いですよね。 LINEなら、あなたの思い立ったタイミングで好きなときにご相談いただけます。
トレントでは、意見照会書に返信して相手から返答が来るまでに、少し時間がかかることがあります。 待つ間、不安でどうしたらよいか分からなくなるときも、私たちはあなたの味方です。ささいなことでも、いつでもご相談ください。まとめ
トレントで違法になるケースや、違法利用した場合のリスクなどについて見てきました。 トレント自体に違法性はないものの、誤った使い方をしてしまうと、高額な損害賠償を請求されるだけでなく、逮捕や前科がつく可能性もあります。 最悪の事態を防ぐためにも、トレントの違法性についてもう一度おさらいしていきましょう。 ◎トレントで違法になるケース トレントで違法ダウンロードをした時点で、同時に違法アップロードをしていることになります。
そのため、あなたが知らない間に違法行為をしてしまっているのです。 ◎トレントの違法利用が発覚したときのリスク
トレントの違法利用をしていた場合、民事では損害賠償請求、告訴や警察のサイバーパトロールで発覚した場合は、刑事事件として逮捕や前科がつく可能性があります。 トレントの違法利用は、民事と刑事の両方を受けるという最悪のケースもあるため、心当たりがある場合は、弁護士へ相談するのがベストです。 グラディアトル法律事務所では、トレントの違法利用をはじめとしたインターネット関連の解決実績が200件以上あり、インターネット分野に精通した弁護士が揃っています。 訴える側の弁護経験があるため、相手が納得する着地点や話し合いの運び方など、訴える側の事情や心情をくみ取った提案やアドバイスも可能です。 24時間365日相談を受け付けており、LINE相談にも対応しておりますので、あなたのタイミングや方法で、ご相談ください。 トレントの違法利用における損害賠償や逮捕などの不安・心配を回避するために、これまで培った解決実績のノウハウを生かして、全力であなたに寄り添い、守り抜きます。