「Google mapの口コミで風評被害を書かれてしまったけれど、削除できるの?」
「削除できなかった場合、他に取れる対応策はないのだろうか…?」」
本記事にたどり着いた方は以上のような悩みをお持ちではありませんか?
今や消費者の誰もが見るネット上の「口コミ」。これにありもしない風評被害が書かれてしまえば、翌日から客足が途絶えてしまう…なんて可能性も0ではないです。
事実無根の口コミであれば、一刻も早く削除したいとお感じではないでしょうか。
上記の悩みの回答として、端的に答えると以下のようになります。
●Google口コミは主に
①Googleの掲げるポリシーに反する場合か
②ウソの事実の場合に削除できる
●Google口コミが削除できない場合は、
良い評価・コメントで押し流してしまう、他の口コミへ丁寧な返信をすることで、悪影響を減らす
本記事では、以上の結論について詳しく解説するとともに、Googleへの削除依頼の具体的な手順や、風評被害への対応、弁護士の選び方などについて詳しく解説します。
本記事には、「Google口コミの削除」に必要な知識のすべてを詰め込みましたので、ぜひご一読ください!
もっとも、Google口コミによる風評被害を確実に防ぐためには弁護士への依頼が非常に効果的です。
風評被害の対応では、拡散されないための迅速な対応が必須です。その点、専門知識を有する弁護士であれば、Google口コミの削除というゴールまで最速で導くことができます。
それでは、解説を始めていきます!

【前提】Google口コミが削除できるのは主に2つのケース
【ケース1】Googleのポリシーに違反している口コミ
Google口コミは、Googleの掲げるポリシー(ガイドライン)に違反している場合に限り、削除を依頼することが可能です。
違反に該当しやすい例としては、以下のようなものがあります。
✅ 削除対象になりやすい口コミの例:
- 虚偽の内容が書かれている
例:「○○レストランでは厨房で虫をわざと入れていた」
→ 明らかに事実無根であれば、削除対象になります。 - 個人情報が含まれている
例:「社長の田中〇〇は最悪。自宅は〇〇区のマンション」
→ 特定個人の情報が含まれる口コミは削除の対象です。
❌ 削除されないケース(ポリシー違反に該当しない例):
- 店舗やサービスに対する主観的な評価
例:「とんでもなくマズかった」「接客が最悪だった」
→ 感想や意見は原則として削除されません(ポリシー違反ではないため)。
▶ ポイントまとめ
- 事実に基づかない虚偽内容や、個人情報の記載がある口コミは削除依頼が可能。
- ただし、「不快」「おいしくなかった」などの主観的な感想は削除できない。
【ケース2】ウソの事実であり裁判の対象となる場合
Google口コミを削除する方法の2つ目は、投稿された口コミがウソの事実であり裁判の対象となる場合です。
具体例は1-1の「虚偽の内容が書かれている」のとおりです。
投稿された口コミが明らかにウソの場合、裁判所に訴えることでGoogleに削除命令を出してもらうことができます。
確実かつ迅速に削除したいなら、業者ではなく弁護士に相談した上で削除申請と裁判所の手続を並行でやるべき!
いま現在発生している口コミをより確実かつ迅速に削除したいなら、自分や業者よりも、弁護士に相談しましょう。
削除申請はご自身や業者でも可能ですが、誹謗中傷に強い弁護士であれば、削除が認められやすいポイントを押さえた申請文を作成できます。
また、裁判所の手続(削除の仮処分)はご自身でも可能ですが、多くの業者は裁判手続を代理できません。裁判業務の代理は弁護士にしか許されていないからです。
その点、弁護士・法律事務所に依頼すれば、Googleへの削除申請だけでなく、削除の仮処分もまとめて依頼し、並行で進めることができます。
Google口コミの削除方法(総論)
Google口コミを削除する方法は、大きく分けて以下の2通りがあります。
それぞれの方法にはメリット・デメリットがあり、口コミの内容や状況によって使い分ける必要があります。
Googleへの削除依頼で削除を試みる方法(任意削除)
Googleが定める「コンテンツポリシー」に違反している口コミであれば、Googleに直接削除を申請することができます。
申請はGoogleのサポートページからオンラインで行い、審査の結果、違反と認められれば削除されます。
こんなときに有効:
- 明らかに虚偽の内容(事実無根の中傷)
- 個人情報の掲載
- 差別的、暴力的な表現 など
注意点:
- Google側の判断次第で、削除されないケースも少なくありません。
- 客観的な証拠を揃えておくと、削除されやすくなります。
裁判手続を通じて削除を試みる方法(法的削除)
ポリシー違反が認められず削除されなかった場合や、虚偽の口コミにより名誉や信用が著しく侵害された場合には、裁判所に削除を求める「仮処分」を行うことができます。
こんなときに有効:
- 虚偽の内容で、営業上大きな損害が出ている
- 虚偽の内容で、個人や会社の社会的信用が著しく損なわれている
注意点:
- 手続には弁護士への依頼や費用(数十万円〜)が必要です。
- 削除までに1〜3ヶ月程度かかることが一般的です。
※どちらの方法が適している?比較表で確認
項目 | Googleへの削除依頼(ポリシー違反) | 裁判手続による削除(仮処分) |
---|---|---|
手続き方法 | オンライン申請フォーム | 裁判所への書面提出・申立 |
費用 | 無料 | 数十万円(弁護士費用含む) |
削除までの期間 | 数日〜数週間 | 1〜3ヶ月 |
削除されるかの確実性 | △(Google判断により不成立も多い) | ◎(裁判所が認めればGoogleの対応可能性高い) |
適しているケース | 軽度のポリシー違反、個人情報など | 虚偽の事実による営業妨害、悪質な虚偽投稿 |
弁護士の関与 | 不要(本人対応可能) | 専門的手続のため弁護士推奨 |
■結局、どちらを選ぶべきか?
- まずはGoogleへの削除申請を試してみるのが基本です。
- 削除されない場合や損害が大きい場合は、弁護士に相談して法的対応へ進むことを検討しましょう。
自分で風評被害のGoogle口コミを削除する主な方法2つ:Googleへの削除依頼
Googleへの削除依頼方法:Googleマップから報告
①Googleマップを開き、プロフィールを開く

②報告する口コミを見つけます

③口コミ右上の縦3点のマークをクリックする
④「口コミを報告」をクリックする

⑤報告項目一覧の中から、当該口コミが該当するものを選ぶ

⑥「送信」ボタンをクリックする

⑦報告を受け取った旨のページが表示される

以上でGoogleへの削除依頼は完了です。
Google検索から報告
①Google検索からプロフィールを見つける

②下へスクロールし「すべてのGoogleのクチコミを見る」をクリック③対象となる

口コミを見つける

④口コミ右上の縦3点のマークをクリックする
⑤「口コミを報告」をクリックする

⑥報告項目一覧の中から、当該口コミが該当するものを選ぶ(以下同様)

Googleへの削除依頼で実際に削除されるまでには1か月程度かかる
Googleのポリシーに反することを確認し、申請してから削除されるまでの期間は約1か月です。
もっとも、削除申請をしたとしても、Googleに削除義務があるわけではないので、実際はこれ以上に削除までの期間が伸びる可能性があります。
確実に削除依頼を通すために削除依頼で意識すべきポイント
確実に削除依頼を通すために意識すべきポイントは、削除依頼において、当該口コミがGoogleポリシーの何に違反するのか、明確に反映させることです。
ハラスメントであれば、どの部分が何のハラスメントに該当するのか、
ヘイトスピーチであれば「憎悪を煽る」ものであることが必要とされていますが、どの部分がそれにあたるのか。「憎悪を煽る」について明確な表記はありませんが、例として「非人間的に扱ったり、侮蔑または中傷」と明記されています。
こうした、Googleポリシーの文言ひとつひとつに忠実な削除依頼を申請することが、より確実な削除が期待できる削除依頼となります。
Googleへの削除依頼で削除対象となる口コミの具体例
それでは、Googleへの削除依頼で対象となる口コミはどのようなものがあるでしょうか。
削除基準となるGoogleのポリシーは21のセクションに分かれており、その削除範囲は多岐にわたります。
その中でも、お店や会社といったビジネス向けアカウントでの口コミでよく問題となるものをピックアップして紹介します。
虚偽のエンゲージメント(実体験に基づかない口コミ)
○「例の不祥事の報道、内部はめちゃくちゃ。行ったことないけど、行く価値なし。ありえない。」
虚偽のエンゲージメントとは、実体験に基づかない口コミのことをいいます。上記の例のような、報道や他人のレビューだけを見て投稿された一方的な誹謗中傷がこれに該当します。
他にも、人に雇われ投稿されたマイナスなレビューも、実体験に基づかないものはこちらに該当します。
誤った情報
○「この病院で診察を受けたが詳しく話も聞かれず、もらった薬を飲んでも治らない。ずさんな診察、ずさんな看護師、入院してる患者が可哀想。」
Googleポリシーでは、虚偽の情報、不正確な情報、または欺瞞的な情報と説明されています。中でも、「健康や医療に関する誤解」が例に挙げられており、削除されやすいです。
不実表示
○「子供連れに人気と聞いてきた店だったが、1歳以下はお断りと追い返された。二度と来ない。」
誤解の招くような情報が、不実表示とされます。
上記の例のように、本当は子ども歓迎のお店で、その年齢に制限はしていないのにこのような口コミが投稿された場合です。
ハラスメント
「受付の○○さんがエロすぎ。また来る」
「○○部の○○は終わってる。住所××電話番号△△。死ね。」
セクハラ、パワハラに限らず、特定の個人の非公開情報を晒すこともGoogleポリシーでは「ハラスメント」の一部として、削除対象となります。
ヘイトスピーチ
「社長が○○人だからか、商品も粗雑。」
「オカマしかいない。ならそうはっきり書けや。」
Googleにおいてヘイトスピーチとは、人種や性別など守られるべき特性につき、個人やグループに対する憎悪を煽るものです。
他にも宗教や障がいについてもこれにあたりえます。
繰り返し投稿されたコンテンツ
「店長がゴミ」「店長がゴミ」「店長がゴミ」
Googleのポリシーでは、同じアカウントまたは複数のアカウントから同じコンテンツを複数回投稿することも、削除対象となります。
弁護士を使って風評被害のGoogle口コミを削除する方法:裁判所による削除命令手続(削除の仮処分)
削除の仮処分:裁判所→Googleへ口コミを削除する命令を出してもらう流れ
Googleの口コミは、裁判手続で削除することもできます。
具体的には、裁判所からGoogleへ口コミを削除するよう命令を出してもらう手続です。これを削除の仮処分と呼びます。
仮処分の流れは以下のとおりとなります。

風評被害の口コミで削除の仮処分の対象となるのは、ウソの事実が書いてある場合
Googleの口コミで削除の仮処分の対象となるのは、主にウソの事実が書いてある場合です。
ウソの事実が書いてある場合には、被害者の権利侵害が大きいとして、裁判所からGoogleへ強制的に削除させることができると考えられています。
逆に、事実ではなく評価が書いてある場合には、削除の仮処分を求めることは難しくなります。
しかし、(ウソの)事実なのか、削除の仮処分が出来ない「評価」に過ぎないのかは、専門的な判断が必要となります。
迷ったら、お近くの誹謗中傷に強い弁護士など専門家へ相談することをオススメします。
削除の仮処分は実際の削除まで3か月~半年程度かかる
削除の仮処分において実際の削除にまでかかる期間は、3か月から半年程度です。
もっとも、Googleへの削除申請が拒否されたとしても、削除命令が出た場合にはGoogleが応じて口コミを削除するケースがあります。
より確実にGoogleの口コミを削除したい場合には、削除の仮処分を行うべきでしょう。
ネット誹謗中傷に強い弁護士直伝!Google風評被害口コミを削除するためにやっておくべき4行動
風評被害に関する事実について店舗・会社等で早急に確認しておく
口コミの内容がウソであれば削除できる可能性が出てきます。
そのため、まずは風評被害に関する事実を正確に確認することが重要です。
口コミ内容に関して、例えば以下のような事実確認が考えられます。
・個人名が出ている→その人とその周辺人物に事実確認
・日時が出ている→その日時に出勤等していた人達に事実確認
・日時も個人名も出ていない→口コミ投稿から1~2週間以内を目安に、口コミ内容と一致
する事実が無かったか確認、似たような事実が有った場合には、詳細を確認する
風評被害に関する事実について店舗・会社等の記録を残し、後から証拠として使えるようにしておく
Googleの削除依頼にしても裁判にしても、客観的な証拠が重要となってきます。
そのため、風評被害に関する事実について証拠を残しましょう。
証拠化するものとしては、以下のようなものが考えられます。
・口コミが投稿されたGooglemapのページをPDF化またはスクリーンショット
・防犯カメラデータや取引データなどの過去の痕跡に関するデータや物の保存
・口コミ発見時における事実確認の経緯や結果を書面化
Webページを保存し、証拠化する場合には、実はそのwebページのURLと保存日時も当該口コミと共に保存する必要があります。裁判所上の運用で求められています。
具体的には、
①URLと日時が入るようにスクリーンショットで保存する
②ブラウザの印刷画面のプリンターを選択する箇所において「PDFに保存」を選択し、オプションにて「ヘッダーとフッター」のチェックを入れて保存する
のどちらかを行いましょう。
風評被害と反対の内容が書かれている口コミを保存しておく
口コミが事実無根の風評被害だということを示すための証拠も欲しいです。
したがって、風評被害と反対の内容が書かれている口コミも保存しておきましょう。
これらは、口コミが風評被害だと言うことを直接証明するものにはなりませんが、間接的に証明する有力な証拠となり得ます。
早め早めに弁護士に相談しておく
Googleの口コミ削除は専門的な対応を求められますし、上記のような行動を迅速に行う必要があります。
できることなら、早め早めに誹謗中傷に強い弁護士に相談しておくのがおすすめです。
その状況に応じて必要な行動に関するアドバイスをもらうことができるでしょう、
Google口コミの削除などネットの誹謗中傷に強い弁護士を選ぶポイントチェックリスト
誹謗中傷案件についてこれまで取組み、解決してきた経験があるかどうか
誹謗中傷案件というのは弁護士の中では実はニッチな分野です。
そのため、相談する弁護士がまず誹謗中傷案件に取り組んできたことがあるのか、解決した経験があるのかをチェックすることが必要です。
手探りで行うこともできますが、風評被害の拡散を食い止めるため、誹謗中傷案件では迅速な対応が求められます。
弁護士の手際次第では命取りになりかねません。
ご相談、ご依頼についてスピーディな対応が可能かどうか
ご相談、ご依頼の段取りの良さは、その弁護士・事務所の経験値とイコールとなります。
無料相談等の段階で、スピーディな対応ができるかどうかは、ネットの誹謗中傷に強い弁護士か見極める一つのポイントとなるでしょう。
相談の段階で丁寧にじっくり話をきいてくれるかどうか
誹謗中傷案件は、口コミの悪質の程度や投稿時期など、お客様の状況によって対応が大きく変わる分野です。
そのため、相談の段階で丁寧にじっくり話を聞かれない場合には、弁護士が型に当てはめて仕事してしまうおそれがあります。
重要な点を見落としてしまい、取り返しのつかない結果とならないために、具体的な状況を聞いてくれる弁護士を選ぶことが重要です。
依頼者として何をすればいいかをきちんと示し、安心させてくれるかどうか
誹謗中傷案件を多く経験している弁護士であれば、お客様に対して何をすればいいのかを示すことができるはずです。
相談の段階で、依頼者であるお客様が今後何をすべきか、あるいは何をしないべきなのか、きちんと説明してくれる弁護士であれば、経験が多い誹謗中傷に強い弁護士の可能性が高いでしょう。
Google口コミ削除の相談はグラディアトル法律事務所へ!グラディアトル法律事務所の3つの強み

誹謗中傷について本気で対処したいと考えている方は、誹謗中傷案件に強いグラディアトル法律事務所にぜひともご相談ください。
強み1:数1000件の誹謗中傷の案件を扱っています!

グラディアトル法律事務所では、事務所開設以来、相談・依頼を含め数千件の誹謗中傷案件を扱っています。Googleはもちろん、TwitterやInstagramのSNS、5ちゃんねるや爆サイといった掲示板でも実績があります。
強み2:365日24時間問い合わせ可能、迅速な誹謗中傷対応します!

弊所では365日24時間お問い合わせが可能であり、スピーディな対応を求められる誹謗中傷案件において迅速な対応をさせていただいております。
数多くのご相談いただいておりますので、当日対応ができない場合がございます。
しかし、2日以内には相談設定等のご連絡をさせていただいておりますので、ご安心ください。
強み3:お客様の声に裏付けられた丁寧な相談対応
グラディアトル法律事務所では、以下のようなありがたいお客様のお声をいただいております。

「とっても対応の良い弁護士事務所で親身に話を聞いてくださり頼りになります。」
「今回は、無料相談でしたが、弁護士の先生には丁寧に対応していただけました。」
ご相談では、上記のような「押さえておくべきポイント」など、ご依頼いただくかどうかにかかわらず、次に相談者様が何をできるか、どうすべきかといったポイントをご説明させていただいております。
まとめ

本記事では、Googleの口コミ削除について、
●Google口コミは主に①Googleの掲げるポリシーに反する場合か②ウソの事実の場合に削除できる
●Google口コミが削除できない場合は、良い評価・コメントで押し流してしまう、他の口コミへ丁寧な返信をすることで、悪影響を減らす
という点をメインに、口コミの削除までに至る具体的な手続きや削除される口コミの具体例を解説いたしました。
本記事がお客様の理解を促し、Google口コミの削除についてお役に立てたのであれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。