婚活パーティープロポーズ うその投資話持ちかけ約400万円詐取容疑

ニュース内容

婚活パーティーで知り合った30代の女性と婚約し、うその投資話を持ちかけて、現金およそ400万円を騙し取ったとして、45歳の男が警視庁に逮捕されました。複数の女性から合わせて3000万円以上をだまし取ったとみられます。

詐欺の疑いで逮捕されたのは、無職の松崎正行容疑者で、おととし12月、婚活パーティーで知り合った女性に対し、「海外銀行に投資口座を持っているので、自分にお金を預けてほしい。俺に任せておけば大丈夫」などとうそを言い、現金およそ390万円をだまし取った疑いがもたれています。

警視庁によりますと、「海外の銀行に勤めている」、「国立大学の教授候補」などと偽の経歴をかたって女性を信じ込ませ、出会った2週間後に婚約したということです。

取り調べに対し松崎容疑者は、「身に覚えがないことはない」と供述していますが、警視庁は同様の婚約を偽装する手口で、複数の女性から3000万円以上をだまし取ったとみて余罪についても調べています。

23日 13時35分 TBSNEWS

弁護士からのコメント

今回のニュースは、婚活パーティーで知り合った30代の女性と婚約し、うその投資話を持ちかけて、現金およそ400万円を騙し取ったとして詐欺の疑いで逮捕されたというものです。

これはいわゆる結婚詐欺(婚活詐欺)の典型的な手口といえます。

まず出会いのきっかけの場として、婚活パーティーを選んでいる点です。
すなわち、騙すターゲットとなる結婚願望をもっている異性と出会うには、婚活パーティーに出向くことがもっとも直接的だからです。

次に経歴につき、「海外の銀行に勤めている」、「国立大学の教授候補」など偽っている点も同様です。
異性がひかれやすいハイスペックな経歴を並べ、かつ『海外』の銀行や教授『候補」など本当かどうか調べることが難しく、経歴を詐称していることが判明しにくいようにしているからです。

さらに出会って短期間で婚約(プロポーズ)したうえで、詐称している経歴に紐づけて、お金の話を持ちかけている点もいえるでしょう。
婚約(プロポーズ)することで安心感を与えつつ、経歴に結び付けた投資の話で信ぴょう性を持たせるためです。

以上の手口につき、結婚詐欺師(婚活詐欺師)は入念に計画を立て、準備をしたうえで実行に移していることが通例です。
ニュースにもあるとおり、1人だけでなく複数の異性をターゲットにして、できる限り多くのお金を騙し取ることを目的としているからです。

なお結婚詐欺(婚活詐欺)の詳細な手口や対策については下記ページで解説していますので、よければご参照ください。

最後に、結婚詐欺(婚活詐欺)に遭ったかもと思った際には、遠慮なく当事務所にご相談ください。

Bio

弁護士 若林翔

弁護士法人グラディアトル法律事務所代表弁護士。
東京弁護士会所属(登録番号:50133)
男女トラブルや詐欺、消費者被害、誹謗中傷など多岐にわたる分野を手掛けるとともに、顧問弁護士として風俗やキャバクラ、ホストクラブなど、ナイトビジネスの健全化に助力している。