JKリフレで店側が逮捕されるケースとは?実際の事例や対処法も解説 - キャバクラ・ホスト・風俗業界の顧問弁護士

キャバクラ・ホスト・風俗業界の顧問弁護士

全国対応!風俗業界に強い顧問弁護士

なんでもお気軽にお問い合わせください
03-6273-0475
トップページ弁護士コラム風俗業界について > JKリフレで店側が逮捕されるケースとは?実際の事例や対処法も解説

JKリフレで店側が逮捕されるケースとは?実際の事例や対処法も解説

弁護士 若林翔 2025/05/26更新

JKリフレで店側が逮捕されるケースとは?実際の事例や対処法も解説

「JKリフレで店側が逮捕されるのはどういうとき?」

「JKリフレの経営で逮捕されるとどうなってしまうのか」

女子高校生に模したキャストがマッサージや添い寝などのサービスを提供するJKリフレは、人気の高い業態のひとつだ。

しかし、違法な経営がおこなわれているケースも多く、警察に摘発され、店側の関係者が逮捕される事例は後を絶たない

実際、JKリフレを経営するなかで違法性を感じており、いつか逮捕されてしまうのではないかと不安を感じている人もいるのではないだろうか。

そこで本記事では、

  • ・JKリフレで店側の関係者が逮捕されるケース
  • ・違法なJKリフレの摘発で逮捕される人物
  • ・JKリフレで逮捕されたあとの基本的な流れ

などについて解説する。

JKリフレの経営で少しでも法的リスクを感じている人は、ぜひ本記事を参考にしてほしい。

JKリフレで店側の関係者が逮捕されるケース

JKリフレで店側の関係者が逮捕されるのは、主に以下で紹介する犯罪が成立した場合だ。

JKリフレで店側の関係者が逮捕されるケース

具体的にどのようなケースが該当するのか、詳しくみていこう。

18歳未満の未成年を働かせた場合|風営法違反・児童福祉法違反・労働基準法違反

JKリフレで18歳未満の未成年を働かせた場合、店側の関係者は風営法違反・児童福祉法違反・労働基準法違反により逮捕されることがある。

なぜなら、各法律では以下のような行為を禁止しているからだ。

法律禁止されている主な行為刑罰
風営法18歳未満を客に接する業務に従事させること1年以下の懲役または100万円以下の罰金、または併科
児童福祉法児童(満18歳に満たない者)に淫行をさせること10年以下の懲役または300万円以下の罰金、または併科
労働基準法18歳未満の者を衛生・福祉に有害な場所における業務に就かせること6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金

たとえば、本物の女子高生をJKリフレで働かせ、性的なサービスを提供させていた場合は上記の法律に違反し、警察が認知すると摘発される可能性が高いと考えられる。

 ※関連コラム「風営法違反で通報される可能性のある8つ行為と顧問弁護士の有効性」
 ※関連コラム「風営法と未成年/風俗・キャバクラ・ホストの未成年雇用は逮捕される!」

無届営業・禁止区域営業をおこなった場合|風営法違反

JKリフレで無届営業や禁止区域営業をおこなった場合は、風営法違反で店側の関係者が逮捕される可能性が出てくる。

まず、JKリフレの営業を開始する際は公安委員会への届出が必要だ。

また、風営法で定める禁止区域では、店舗型のJKリフレを営むことができない

具体的には、学校・図書館・児童福祉施設などの保護対象物件から近い地域や条例で指定された地域での営業は禁止されている。

無届営業や禁止区域営業は当然取り締まりの対象となるため、店舗関係者が逮捕されることも十分考えられるだろう。

また、「2年以下の懲役または200万円以下の罰金、または併科」の重い刑罰に処されるリスクがある点にも注意してほしい。

 ※関連コラム「風俗店が風営法違反・無届営業での逮捕・摘発を避けるために必要なこと」
 ※関連コラム「風営法違反で逮捕される行為と刑罰を徹底解説!逮捕前に弁護士に相談を!」
 ※関連コラム「【風営法違反・禁止地域営業で逮捕】不起訴事例と関連判例を解説!」

キャストの本番行為を看過した場合|売春防止法違反

JKリフレでキャストの本番行為を店側が看過した場合も、店側の関係者が逮捕される可能性がある。

売春防止法では、売春の周旋・あっ旋や売春場所を提供する行為を禁止しているためだ。

たとえば、キャストが本番行為をおこなうと知りつつ、客を個室に案内すると、売春禁止法違反として取り締まりの対象になってしまう。

なお、売春の場所提供やあっ旋などで風営法違反となった場合の刑罰は「3年以下の懲役または10万円以下の罰金」だ。

キャストが店に気づかれないように本番行為をしていた場合は個々の判断が必要になるが、一切関知していなかったと証明するのは難しく、基本的には店側にも責任が生じるものと考えられる。

 ※関連コラム「風俗店の摘発・逮捕を食い止める7つの対策と19個の摘発事例!」
 ※関連コラム「デリヘル経営者必見!売春防止法違反での逮捕を避けるための7つの対策」

悪質なスカウトや求人をおこなった場合|職業安定法違反

店側の関係者が逮捕されるケースのひとつとして、悪質なスカウトや求人をおこなった場合も挙げられる。

なぜなら、職業安定法では「公衆衛生または公衆道徳上有害な業務に就かせること」を目的とした職業紹介や労働者の募集を規制しているためだ。

風俗が有害業務にあたるかどうかは疑義があるものの、実際、風俗店によるスカウトや求人広告も違法となり、「1年以上10年以下の懲役または20万円以上300万円以下の罰金」に処される可能性がある。

ただし、実務上は、性的サービスを提供している実態を隠して求人している場合など、悪質な案件を中心に取り締まりがおこなわれている。

なお、2025年中に施行予定の改正風営法では、風俗店側がスカウトに紹介料を支払う「スカウトバック」も禁止され、違反した場合は「6ヵ月以下の拘禁刑または100万円以下の罰金」に処されることとなる。

※関連コラム「職業安定法違反で逮捕されるケースとは?逮捕されたらすぐに弁護士へ」

※関連コラム「スカウトは職業安定法違反?罰則、判例、逮捕事例含めて徹底解説!」

違法なJKリフレの摘発で逮捕されるのは誰?

違法なJKリフレの摘発で逮捕されるのは誰?

違法なJKリフレが摘発された場合、基本的には経営者や店長などの店舗責任者が逮捕される

経営者や店長はサービス内容を決めたり、従業員に指示したりする立場にある以上、違法営業に関する法的な責任を負うということだ。

また、違法営業であることを知りながら、積極的に関与していた従業員・キャストも逮捕される可能性は少なからず残されている

なお、利用客は任意の事情聴取を受けることがあるものの、未成年を買春したような実態がない限り、逮捕されるリスクはほとんどないといえる。

※関連コラム「風営法違反で誰が捕まる?従業員・キャスト・客それぞれの逮捕可能性は?」

JKリフレの経営で店側の関係者が逮捕された事例

次に、JKリフレの経営で店側の関係者が逮捕された事例をみていこう。

JKリフレの経営で店側の関係者が逮捕された事例

売春行為をすると知りながら個室を提供して逮捕

まず紹介するのは、売春行為をすると知りながら個室を提供し、経営者らが逮捕された事例だ。

【事案概要】

女性従業員と添い寝などができる「リフレ店」で売春行為をさせていたとして、警視庁は・・・経営者の男(36)ら計3人を売春防止法違反(場所提供業)容疑で逮捕し、17日発表した。 同店は女性従業員との会話を基本コースとし、追加料金を払えばハグや添い寝などができるオプションがあった。売春行為は「裏オプション」と呼ばれ、女性従業員と客が交渉し、数万円で性行為をしていたという。

(引用:朝日新聞)

売春禁止法では、売春場所を提供する行為を禁止している。

そして、同店ではキャストが男性客と売春行為をすることを知りながら、個室を提供していたため、摘発・逮捕に至ったというわけだ。

キャストの本番行為を容認している風俗店は数多く存在しており、本件のように摘発されるケースは決して珍しくない。

女子高生にプロレス技をかけさせるなどの有害業務をさせて逮捕

次に紹介するのは、女子高生に対して、プロレス技をかけるなどの接客をさせたとして、経営者の男が逮捕された事例だ。

【事案概要】

女子高生がマッサージする「JKリフレ」店で男性客にプロレス技を掛けるなどの接客をさせたとして、県警少年捜査課と瀬谷署は17日までに、労働基準法違反(危険有害業務の就業制限)の疑いで、横浜市神奈川区のマッサージ店〇〇経営の男(36)=横浜市〇〇=を逮捕した。

(引用:神奈川新聞)

同店では、「足四の字固め」「腕ひしぎ逆十字」などのオプションが設けられており、15歳の女子高校生が男性客に対して、胸や下半身を密着させるなどのサービスを提供していたという。

たとえ、本番行為や口淫・手淫などの性的サービスがなかったとしても、未成年が上記のような有害業務に従事していた場合は法律に反する行為として、摘発の対象になることを覚えておいてほしい。

未成年にみだらな行為をさせて逮捕

最後に紹介するのは、JKリフレで未成年にみだらな行為をさせたとして、経営者らの男が逮捕された事例だ。

【事案概要】

警視庁は31日、派遣型リフレ店〇〇経営の男(44)(新宿区〇〇)ら男2人を児童福祉法違反(淫行させる行為など)容疑で逮捕したと発表した。2人は昨年12月、都内に住む当時中学3年だった女子生徒(15)の年齢を確認せずに豊島区のレンタルルームに派遣し、40歳代の会社員男性とみだらな行為をさせた疑い。

(引用:読売新聞オンライン)

児童福祉法では、満18歳に満たない児童に淫行させる行為を厳しく禁止している。

加えて、同店の経営者らは年齢確認の義務に違反しており、過失があるため、児童福祉法違反の処罰を免れることは難しいだろう。

JKリフレで逮捕されたあとの基本的な流れ

JKリフレで逮捕されたあとの基本的な流れ

違法なJKリフレの経営で店側の関係者が逮捕された場合は、まず、警察官による取調べを受けることになる。

そして、48時間以内に送致が決定し、身柄や捜査資料が検察へと引き継がれる。

送致を受けた検察は24時間以内に起訴・不起訴を判断する必要があるが、短期間で判断材料が出揃うケースは少なく、基本的には勾留請求がおこなわれるものと考えておくべきだ。

検察官による勾留請求は裁判官によってほぼ確実に許可され、原則10日間・最長20日間にわたって身柄拘束を受けなければならない。

そして、勾留期間中に検察官が「不起訴」とすれば釈放、「起訴」とすれば裁判へと移行する。

なお、起訴の中でも「略式起訴」が選択された場合は、書類審理のみの簡易的な手続きで罰金刑となるのが通常だ。

JKリフレ経営での逮捕に関してよくある質問

次に、JKリフレ経営での逮捕に関してよくある質問に回答していく。

JKリフレ経営での逮捕に関してよくある質問

年齢を詐称した未成年を働かせていた場合も逮捕される?

年齢を詐称されたことに気がつかず、未成年を働かせていた場合でも、店側が逮捕される可能性はある

店側が責任を回避するためには、キャストが未成年だと知らなかったことに関して無過失であることを立証しなければならない。

つまり、本人の申告や見た目で判断していた場合など、簡易な方法で年齢確認を済ませていたのであれば、「知らなかった」という言い訳は基本的に通用しないのだ。

以下は、年齢確認の無過失を主張した控訴が棄却された事例である。

被告人Xは、Bが作成したA子名義の履歴書の記載のほか、右両名の供述、A子の体格、服装及び既に同棲生活をしていることなど、主として面接時における外観的事情に基づいて、A子の年令を一八才以上と認定した・・・過失がないといえるためには・・・その者が一八才以上であると信じたのみでは足りず、さらに進んで本人の戸籍抄本、住民票などの信頼しうる客観的資料を提出させたうえ、これについて正確な調査をするなど、社会通念上、風俗営業を営む者として、その年令調査の確実を期するために可能な限りの注意を尽したといえることが必要であるとされる。

(引用:大阪高裁昭和63年2月24日)

なお、年齢確認に用いた公的書類については、従業員名簿とあわせて保管しておく義務がある点にも注意してほしい。

 ※関連コラム「風営法の従業員名簿!今日から使える弁護士作成のテンプレート付き!」
 ※関連コラム「風俗の面接で必要な身分証とは?免許証だけでは足りない理由も解説」

店側の関係者だけでなく客が逮捕されることもある?

JKリフレが摘発された場合は店側の経営者や従業員だけでなく、客が逮捕されることもある。

客が逮捕されるのは、具体的に以下のようなケースだ。

  • ・未成年に対価を渡して性的サービスを受けていた場合
  • ・未成年から下着などを買い取っていた場合

 

上記の行為は児童買春・児童ポルノ禁止法や青少年健全育成条例に違反する行為である。

店の摘発時に顧客名簿・監視カメラ映像などから客の特定が進み、事情聴取や証拠収集を経て逮捕に至ることも十分考えられる。

 ※関連コラム「JKリフレの客が逮捕されることはある?主な違法行為や逮捕事例を解説」
 ※関連コラム「違法な風俗の利用で逮捕もありえる!逮捕される線引きラインを解説」
 ※関連コラム「風俗店摘発で客も逮捕されるケースは2つ!逮捕されないための対処法」

JKリフレの経営で逮捕された場合はグラディアトル法律事務所に相談を!

JKリフレの経営で逮捕された場合は、一刻も早く弁護士に相談・依頼することが極めて重要だ。

風俗業界に強い弁護士であれば、個々のケースに合わせた最適な対処法を提案し、実行することができる。

具体的には、以下のようなサポートが期待できるだろう。

  • ・逮捕後の接見
  • ・取調べ対応のアドバイス
  • ・早期釈放の要請
  • ・不起訴や刑の軽減に向けた弁護活動
  • ・再発防止策の提案
  • ・家族や関係者との連絡調整
  • ・刑事裁判になった場合の対応

 

実際にグラディアトル法律事務所では、これまでに数々の風俗トラブルを解決に導いており、その数は500件以上に及ぶ

経験豊富な弁護士が24時間・365日体制で相談に応じており、逮捕案件にも即日対応が可能だ。

初回相談は無料なので、困ったときはいつでも相談してほしい。

※関連コラム「風営法に強い弁護士4つの特徴とは?メリット・費用など完全まとめ」

まとめ

本記事のポイントは以下のとおりだ。

【JKリフレで店側の関係者が逮捕されるケース】

  • ・18歳未満の未成年を働かせた場合
  • ・無許可で性的サービスを提供した場合
  • ・キャストの本番行為を看過した場合
  • ・悪質なスカウトや求人をおこなった場合

 

【JKリフレで逮捕される人物】

  • ・逮捕されるのは基本的には経営者や店長などの代表者
  • ・違法であることを知っていた従業員も逮捕される可能性はある

 

【その他】

  • ・キャストの年齢確認には住民票や戸籍謄本などを用いる必要がある
  • ・違法なJKリフレの摘発で客側が逮捕されるケースもある

JKリフレをはじめ、風俗店の経営にはさまざまな法律が関係する。

事件化した場合の対応に関しても専門的な知識・経験が求められるので、緊急時は一刻も早く弁護士を頼ってほしい

弁護士 若林翔

弁護士法人グラディアトル法律事務所代表弁護士。 東京弁護士会所属(登録番号:50133) 男女トラブルや詐欺、消費者被害、誹謗中傷など多岐にわたる分野を手掛けるとともに、顧問弁護士として風俗やキャバクラ、ホストクラブなど、ナイトビジネスの健全化に助力している。

カテゴリ一覧

新着記事

トラブル解決は、500件以上の実績ある
風俗業界専門弁護士におまかせください!

相談料無料(※)
0円

キャバクラ・ホスト・風俗業界に強い税理士、行政書士、 経営コンサルタント、探偵と連携し、ワンストップで問題を解決します。
※弊所相談規定に照らして、無料相談をお受けいたしかねることもございますので、ご了承ください。

どんな些細な質問でも構いませんのでお気軽にご相談ください。
プロフェッショナルが誠心誠意お答えします。
ただいまお電話が繋がりやすいです
03-6273-0475
営業時間 10:00〜20:00
電話でお問い合わせ フォーム