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デリヘルグループ経営者ら19人が売春防止法違反で逮捕!売上は72億!?

弁護士 若林翔 2020/01/24更新

今日,大きなニュースが飛び込んできた。

デリヘルの大手グループが売春防止法違反で逮捕されたとのこと。

 

※追記1 解説動画UPしました!

※追記2 社長含め19人が不起訴のニュースを追記しました。

 

売春防止法違反の逮捕ニュース

東京・五反田や名古屋市の4店で売春をあっせんしたとして、警視庁は、派遣型風俗店運営会社「ファイナルステージ」(名古屋市)社長〇〇=名古屋市千種区=、役員〇〇=同区=の両容疑者と従業員の男女の計19人売春防止法違反(周旋)の疑いで逮捕し、24日発表した。いずれも容疑を否認しているという。

同社は「奥様鉄道69」などの名称で全国に16店を展開し、約2100人の女性従業員が在籍。今回の各店では、営業を始めた2005年以降で計約72億5千万円を売り上げているといい、警視庁は営業実態の解明を進める。

保安課によると、逮捕容疑は昨年4~7月に4回、それぞれ五反田と名古屋市、横浜市の4店から49~59歳の女性従業員4人を派遣し、48~64歳の男性客に売春相手として引き合わせたというもの。

警視庁は、元従業員や利用客から聴取するなどして捜査を進めてきた。各店では「本番行為は禁止」とうたっているが、違法なあっせんが常態化している疑いがあるとみている。

https://www.asahi.com/articles/ASN1S3TV7N1SUTIL00C.html

 

・五反田,名古屋,横浜など全国に16店舗
・女性キャスト約2100人が在籍
・2005年以降の売上約72億5千万円
・社長,役員,男性・女性従業者,合計19人逮捕
・被疑事実:4店舗で女性キャスト4人を男性客に派遣して売春の周旋をしたこと
・容疑を否認中

売春防止法について 〜売春とは!? 禁止行為とは!?〜

「売春」とは,対償を受け、又は受ける約束で、不特定の相手方と性交すること

1 お金をもらったり,お金をもらう約束をして
2 不特定の人と
3 性交(セックス)をする

売春防止法が禁止している行為は以下の行為

・公衆の目に触れるような場所での売春の勧誘行為
周旋(しゅうせん,あっせん行為とほとんど同じ意味です。)
・困惑や暴行・脅迫により売春させる行為
・売春をさせる目的での前貸し等の利益供与
・売春をさせる内容の契約をする行為
・売春を行う場所の提供
・管理売春(管理する場所に居住させて売春させることを仕事とする行為)
・売春場所の提供や管理売春を仕事とする人に金や土地・建物を提供する行為

今回は,売春の周旋で逮捕されている。

なお,売春防止法の詳細は以下の記事を参照ください。

デリヘル経営者必見!売春防止法違反での逮捕を避けるための5つの秘策

 

風俗店と売春防止法について

・「売春」は,金もらって,不特定多数と性交をすること

・性交には,性交類似行為を含まない

→風俗でも性交(セックス,本番行為)をしなければ売春にならない

・売春防止法の禁止行為は,周旋等,単なる売春は処罰規定がない

→店が本番行為をさせていた,または女性キャストが本番行為をしているのを知りつつ黙認していたことが必要

売春防止法違反での警察の捜査の仕方について

・捜査のきっかけで,多いのが匿名掲示板!

→警察は,ホスラブ ,爆サイ,5chなどを見ている。

・長期間(半年以上)の内偵捜査をする

→女性キャストや客から事情聴取

・ガサ(捜索・差押)で,PCやスマホを抑えて客観証拠をゲット

・複数人逮捕し,勾留し,自白を狙う
→否認が続くと再逮捕されることも多い

今後の争点は本番行為の黙認の有無!

・この風俗店は本番行為禁止とうたっていたが,本番が常態化!?

・本番行為を黙認していなかったと主張し得るかどうか

・本番行為の禁止をどれだけ徹底していたか,その証拠があるか
Ex)業務委託契約書や誓約書,待機室の張り紙,客への周知徹底,本番行為があった際に適切な対処をしているか

弁護側としては,証拠から本番行為の禁止を徹底していた。黙認していなかったんだと立証することが重要となる!!!

 

追記:奥様鉄道グループ社長含め19人が不起訴!

違法デリヘル店営業疑いで逮捕の社長 不起訴

デリバリーヘルス店を全国展開し、売春防止法違反の疑いで逮捕された社長の男性について、東京地検は不起訴としました。

デリバリーヘルス店を経営する男性(50)は去年4月、東京・品川区のホテルに女性従業員を派遣して売春をあっせんするなどした疑いで逮捕されました。

東京地検は、3月31日付で男性を不起訴処分としました。東京地検は、不起訴の理由を明らかにしていません。逮捕当時、男性は警視庁の取り調べに対し、「何のことか分かりません」と容疑を否認していました。

警視庁によりますと、男性はデリバリーヘルス店を全国展開し、およそ15年前から72億円以上を売り上げたということです。

2020 4月1日 18時09分 TBSNEWS

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3945142.htm

 

売春あっせんの疑いで逮捕された風俗店経営の男性ら19人も不起訴となり、東京地検は、理由を明らかにしていない。

4/1(水) 6:45配信 FNN

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20200401-00127302-fnn-soci

 

社長含め,19人が不起訴処分となった。

売春の周旋に店側が関与した証拠が足りなかったのだろう。

 

弁護士 若林翔

弁護士法人グラディアトル法律事務所代表弁護士。 東京弁護士会所属(登録番号:50133) 男女トラブルや詐欺、消費者被害、誹謗中傷など多岐にわたる分野を手掛けるとともに、顧問弁護士として風俗やキャバクラ、ホストクラブなど、ナイトビジネスの健全化に助力している。

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