インスタの著作権侵害|被害者・加害者別の対処法と9つのNG行為

インスタの著作権侵害|被害者・加害者別の対処法と9つのNG行為

インスタグラム(Instagram)を日常的に使う中で、「この投稿、著作権的に大丈夫だろうか?」「自分の写真や動画が勝手に使われている気がする」と不安に感じたことはありませんか。

実は、インスタ上の著作権侵害トラブルは年々増加しており、知らず知らずのうちに加害者にも被害者にもなってしまうリスクがあります。

たとえば、他人の写真や動画の無断転載、有名人やアニメ画像の使用、リールでの音楽利用、リポストアプリの誤用などは、よくある行為でありながら著作権侵害と判断される可能性がある代表例です。

一方で、自分が撮影・制作したコンテンツを無断で使われ、削除してもらえない、炎上してしまった、収益やブランド価値に損害が出たといった被害者側の深刻な相談も後を絶ちません。

本記事では、

・インスタで著作権侵害になりやすい9つの具体的行為
・実際に問題となった最近の判例
・著作権侵害された場合の証拠の集め方と具体的な対処法
・うっかり著作権侵害してしまった場合の法的リスクと正しい対応
・トラブルを未然に防ぐための予防ポイント

などを、被害者・加害者の両方の視点からわかりやすく解説します。

「知らなかった」では済まされないのが、インスタの著作権問題です。不要なトラブルや法的リスクを避けるためにも、ぜひ最後までご確認ください。

【第1部:共通知識】インスタの著作権侵害を理解する

目次

インスタで著作権侵害になる可能性のある代表的な9つの行為

インスタグラムでは、写真・動画・音楽・文章などさまざまな著作物が日常的に投稿されています。そのため、何気ない投稿やシェア行為が、著作権侵害に該当してしまうケースも少なくありません。特に、「インスタに公開されているから使っていい」「非営利なら問題ない」といった認識は誤解であり、許可なく他人の著作物を利用すれば、違法と判断される可能性があります。以下では、インスタで実際にトラブルになりやすい代表的な9つの著作権侵害行為を具体例とともに紹介します。

インスタで著作権侵害になる可能性のある代表的な9つの行為

他人の写真・動画を無断で転載・加工する行為

他人が撮影・制作した写真や動画を、許可なく自分の投稿として掲載する行為は、典型的な著作権侵害です。

たとえ以下のようなケースであっても、原則として違法となる可能性があります。

・スクリーンショットを撮って再投稿する
・トリミングや文字入れなどの加工をして投稿する
・「引用」「参考」と記載しているだけで転載する

写真や動画には撮影者の著作権(複製権・公衆送信権など)が認められており、加工を加えた場合でも著作権侵害が消えるわけではありません。

リポストアプリやシェア機能を誤用してしまう行為

インスタには「シェア」や外部のリポストアプリが存在しますが、これらを使えば必ず合法というわけではありません。

特に注意すべき点は、以下のとおりです。

・投稿者の明確な許可を得ていない
・規約上、商用利用が禁止されている
・本来の投稿意図と異なる文脈で使用している

インスタの機能であっても、著作権侵害の判断は別途行われるため、安易なリポストはリスクを伴います。

有名人・アニメ・ブランドロゴなど著名コンテンツを無断使用する行為

名人の写真、アニメのキャラクター画像、企業ロゴなどを投稿に使用する行為も、著作権侵害や商標権侵害となる可能性があります。

特に以下のようなケースは注意が必要です。

・アニメ画像を加工して投稿する
・ブランドロゴを集客目的で使用する
・芸能人の画像を無断転載する

「ファンだから」「応援のつもりだった」という理由は、法的な免責にはなりません。

リール・ストーリーで音楽(BGM)を不適切に使用する行為

インスタには音楽ライブラリがありますが、すべての利用が自由というわけではありません。

特に問題になりやすいのは、以下の行為です。

・ビジネスアカウントでの音楽使用
・ライセンス範囲外での利用
・音楽を動画から切り取って使用する行為

音楽には作詞・作曲者やレコード会社の権利が関係するため、利用方法によっては著作権侵害と判断される可能性があります。

フリー素材の利用規約に反した使用行為

「フリー素材」と表示されていても、完全に自由に使えるとは限りません。

よくある規約違反には、

・クレジット表記が必要なのに省略している
・商用利用禁止の素材を広告目的で使用している
・再配布・加工禁止の素材を編集して投稿している

などがあります。

規約違反は、著作権侵害として責任を問われる可能性があるため、必ず利用条件を確認する必要があります。

撮影した場所にある著作物(BGM・ポスター・アート)が映り込む行為

自分で撮影した写真や動画であっても、背景に他人の著作物が映り込むことで問題になる場合があります。

たとえば、

⬜︎ 店舗内で流れている音楽
⬜︎ 展示されているアート作品
⬜︎ ポスターやイラスト

などが映っている場合、著作権侵害を主張される可能性があります。

他人の文章(キャプション)をコピーして投稿する行為

文章も著作物であり、他人のキャプションや投稿文をそのままコピーする行為は著作権侵害に該当する可能性があります。

短文であっても、独自性・創作性がある、表現が特徴的である場合には、著作物として保護される点に注意が必要です。

DMやメッセージで送られた画像を許可なく公開する行為

DMで送られてきた画像や動画を、投稿やストーリーで公開する行為も問題になります。

送信者本人が写っている画像であっても、著作権やプライバシー権の侵害としてトラブルになる可能性があります。

引用の要件を満たさない形式だけの引用を行う行為

「引用」として投稿しているつもりでも、著作権法上の引用要件を満たしていないケースは少なくありません。

正当な引用には、

・主従関係が明確であること
・引用部分が必要最小限であること
・出典が明示されていること

などの要件があります。

単に「引用です」と書くだけでは、著作権侵害を回避できない点に注意が必要です。

インスタの著作権侵害に関する最近の判例紹介

インスタグラム上の著作権侵害については、「SNSだから」「個人の投稿だから」という理由で問題にならないわけではありません。実際には、SNSでの投稿行為を前提として著作権侵害が認定された裁判例や裁判外紛争も複数存在します。

以下では、インスタを含むSNSでの利用が問題となった比較的最近の判例を一覧で整理します。

判決年月日問題となった行為判断のポイント結論
東京地裁令和7年7月9日判決他人が制作・投稿したインスタ動画をスクリーンショットし、画像として自分のインスタに無断投稿(氏名表示なし)動画は思想・感情を創作的に表現した「映画の著作物」に該当。スクリーンショット画像でも本質的特徴を感得でき、複製権・公衆送信権および氏名表示権の侵害を認定著作権侵害・著作者人格権侵害を認定し、約47万円の損害賠償を命令
大阪地裁令和5年2月28日判決鍵アカウントのインスタ「ストーリーズ」動画の一場面をトリミングした静止画2枚が、Googleマップ上で歯科医院の写真として投稿されたため、Googleに発信者情報開示を請求約15秒の短い動画でも、構図・アングル設定やテロップ追加などの工夫があれば「映画の著作物」として著作物性を肯定。鍵垢・24時間で消えるストーリーであることから黙示の承諾は否定。発信者情報の開示を命令(開示請求を認容)
東京地裁令和4年3月29日判決インスタグラマー(フォロワー多数)の写真や動画静止画が、掲示板スレッドに貼られ、容姿を揶揄する文言と共に投稿された。著作権(写真)・肖像権侵害等を理由に経由プロバイダへ開示請求肖像の無断使用は、目的(揶揄・誹謗中傷)、態様、必要性などから受忍限度を超えるとして肖像権侵害の明白性を肯定。自撮り写真については構図・アングル・露光等の組合せに創作性があるとして写真の著作物性と著作権侵害(複製権・公衆送信権)を肯定。引用(著作権法32条)は、スレッドの性質・投稿の分量等から「公正な慣行」「正当な範囲」を満たさず否定。発信者情報の開示を命令(※一部請求は棄却)
東京地裁令和4年3月4日判決インスタグラマー(フォロワー20万人超)の子どもの写真・本人写真・母と写る写真などを、掲示板の「インスタ」系スレッドに画像貼付して投稿。スレ内には誹謗中傷投稿が多数。経由プロバイダへ開示請求母と並ぶ写真につき、被写体の組合せ・配置、構図、撮影方法の工夫等から「写真の著作物」を肯定。引用(著作権法32条)は以下の理由から否定①スレが誹謗中傷を含む文脈②投稿文が短く画像の占める割合が小さくない③出典が明示されていない④写真を貼る必要性が乏しい結果として、掲示板投稿は複製権・公衆送信権侵害の明白性を肯定発信者情報の開示を命令(開示請求を認容)
東京地裁令和3年10月19日判決インスタに掲載された文章(言語の著作物)+写真(写真の著作物)を、匿名掲示板のスレ「【画像あり】 フェミニストが腋毛をアピール…」にほぼ全文転載し、公衆送信。経由プロバイダに対し開示請求写真は「撮影報告書」等から、スマホ+三脚+タイマー等で自撮りしたと認定。文章も写真との密接性等から原告著作者性を肯定。引用(32条)は以下の理由から否定。①投稿記事は元記事の一部+写真のみで、投稿者自身の批評・論評のために区分して利用していない②スレタイトルと投稿本文は直ちに一体とはいえない③仮に一体でもタイトルが簡単なのに対し、本文はほぼ全文+写真で「正当な範囲」超えている④ハッシュタグ=拡散意図があっても転載許諾とは別結論として、複製権・公衆送信権侵害の明白性を肯定発信者情報の開示を命令(開示請求を認容)

【第2部:被害者向け】インスタで著作権侵害された場合の対処法
インスタで著作権侵害されたときの証拠集めと記録方法

インスタで自分の写真や動画、文章を無断で使用された場合、感情的に削除を求める前に、証拠を確実に残すことが最優先です。証拠が不十分なまま対応を進めてしまうと、投稿が削除された後に侵害の事実を立証できず、DMCA申請や損害賠償請求が難しくなるおそれがあります。以下では、インスタの著作権侵害トラブルにおいて、最低限押さえておくべき証拠の集め方と記録方法を説明します。

スクショ・URL・投稿日時の記録

インスタで著作権侵害をされたときは、著作権侵害の投稿の客観的な証拠を残すことが重要です。以下の情報は、必ず保存しておきましょう。

・侵害投稿のスクリーンショット
・投稿のURL
・投稿日時・更新日時
・投稿者のユーザーネーム・表示名

スクリーンショットは、投稿全体が分かる画面やユーザー名が表示されている画面、自分の著作物が使用されている部分を複数枚に分けて保存すると、証拠としての信頼性が高まります。

拡散範囲の可視化と証拠保全

侵害投稿がリポストやシェアによって拡散している場合、拡散状況も重要な証拠になります。

具体的には、

・いいね数・コメント数・保存数
・リポスト・シェアされた投稿
・ストーリーでの拡散状況

などを、日時が分かる形で記録しておきましょう。

拡散範囲は、損害額算定や悪質性判断の材料として用いられることがあります。

また、投稿が削除される可能性がある場合には、動画の画面録画やウェブ魚拓サービスの利用なども検討すると、証拠保全として有効です。

アカウント情報の確認方法

加害者が誰であるかを特定するため、侵害投稿を行ったアカウントの情報も記録しておく必要があります。

確認・保存しておくべき情報は、以下のとおりです。

・ユーザーID(@から始まるID)
・表示名・プロフィール文
・プロフィール画像
・フォロワー数・投稿数

匿名アカウントであっても、これらの情報を残しておくことで、発信者情報開示請求を検討する際の重要資料となります。

インスタで著作権侵害されたときの具体的な対処法

インスタで著作権侵害を受けた場合、状況に応じて適切な対応方法を選ぶことが重要です。
いきなり法的措置を取るのではなく、まずは穏便な解決を目指し、それでも解決しない場合に段階的に対応を強めていくのが一般的です。以下では、実務上よく用いられる4つの対処法を紹介します。

インスタで著作権侵害されたときの具体的な対処法

相手への削除依頼(丁寧なDM例文付き)

まず検討すべきなのは、相手に直接削除を求める方法です。

悪意なく使用しているケースも多く、丁寧に伝えることでスムーズに削除されることも少なくありません。

相手に対して削除依頼を送る際は、以下のポイントを押さえておきましょう。

⬜︎ 感情的・攻撃的な表現は避ける
⬜︎ 自分が著作権者であることを簡潔に伝える
⬜︎ 削除を求める投稿を特定する

【DM例文(参考)】
はじめまして。突然のご連絡失礼いたします。貴アカウントにて投稿されている○月○日の投稿につきまして、私が著作権を有する画像(動画・文章)が使用されていることを確認しました。
大変恐れ入りますが、当該投稿の削除をご検討いただけますでしょうか。
ご対応いただけましたら幸いです。

なお、送信前に、必ず証拠を保存してから連絡するようにしましょう。

Instagram運営への著作権侵害報告(DMCA申請)

相手が削除に応じない場合や、連絡が取れない場合には、Instagram運営への著作権侵害報告(DMCA申請)を行います。

DMCA申請では、著作権者情報や侵害投稿のURL、著作物の説明などを入力する必要があります。

申請が認められると、投稿の削除やアカウント制限が行われる可能性があります。

ただし、虚偽申告を行うとアカウント停止等のリスクもあるため、自分が正当な著作権者であることを確認したうえで申請することが重要です。

損害が発生したときは損害賠償請求

無断使用によって、収益機会の喪失やブランド価値の毀損、広告素材の不正利用などの損害が生じた場合には、損害賠償請求を検討する余地があります。

損害額は、本来の使用料相当額や利用態様や拡散範囲、悪質性の有無などを基準に算定されるのが一般的です。

交渉や請求は専門的になるため、弁護士を通じて進めるケースが多いです。

悪質な場合の刑事手続き(著作権法違反)

営利目的での大量転載や、繰り返し侵害が行われている場合など、悪質性が高いケースでは刑事責任が問題となることもあります。

著作権法違反は、一定の場合において刑事罰の対象となり得ます。

ただし、すべての侵害が直ちに刑事事件になるわけではなく、悪質性や営利性、被害の大きさなどが考慮されます。

刑事対応を検討する場合には、警察相談や弁護士への事前相談が不可欠です。

【第3部:加害者向け】インスタで著作権侵害をしてしまった場合のリスクと対応
インスタで著作権侵害をした場合の法的リスク

インスタで他人の写真や動画、文章を無断で使用してしまった場合、「すぐ消せば大丈夫」「個人アカウントだから問題ない」と考えてしまいがちです。しかし実際には、著作権侵害は削除しただけでは解決しないことも多く、法的責任を問われる可能性があります。以下では、インスタで著作権侵害をしてしまった場合に想定される主な3つのリスクを説明します。

損害賠償請求のリスク(使用料・慰謝料)

著作権侵害が成立すると、民事上の損害賠償責任を負う可能性があります。

請求される金額はケースによって異なりますが、一般的には以下の要素が考慮されます。

・本来支払うべき使用料相当額
・無断使用による利益
・拡散範囲や使用期間
・悪質性・反復性の有無

また、悪質なケースでは、精神的苦痛を理由とする慰謝料が問題になることもあります。

「趣味アカウント」「非営利利用」であっても、損害賠償責任が否定されるわけではありません。

アカウント停止・凍結の可能性

インスタでは、著作権侵害に関する通報やDMCA申請が認められると、運営側の判断で投稿削除やアカウント制限が行われることがあります。

具体的には、

・該当投稿の削除
・一時的な機能制限
・アカウントの停止・凍結

などの措置が取られる可能性があります。

特に、複数回の侵害や警告無視がある場合には、アカウントの復旧が困難になるケースもあります。

悪質と判断されると刑事罰の対象に

著作権侵害は、一定の条件を満たすと刑事罰の対象となる場合があります。

たとえば、

⬜︎ 営利目的での無断転載
⬜︎ 大量・反復的な侵害行為
⬜︎ 警告後も侵害を続けたケース

などでは、著作権法違反として刑事手続きが検討されることがあります。

もっとも、すべての侵害が直ちに刑事事件になるわけではありませんが、悪質性が高い場合にはリスクが現実化する点に注意が必要です。

インスタで著作権侵害をしてしまった場合の正しい対応

インスタで著作権侵害をしてしまった場合、その後の対応次第でリスクの大きさが変わります。誤った対応をすると、損害賠償請求や刑事トラブルに発展するおそれもあるため、冷静かつ適切な行動が重要です。以下では、著作権侵害をしてしまったときに、加害者側が取るべき正しい対応を説明します。

投稿を即時削除・非公開にする

著作権侵害に気づいた、または指摘を受けた場合には、まず該当投稿を速やかに削除または非公開にすることが重要です。

削除を先延ばしにすると、

・被害が拡大する
・悪質性が高いと評価される
・交渉や示談が難しくなる

といった不利な状況になりやすくなります。

ただし、削除前にスクリーンショットを残しておくことも忘れてはいけません。

後に事実関係を確認する際の資料として必要になる場合があります。

被害者への謝罪と説明

投稿を削除した後は、被害者に対して誠実に謝罪し、経緯を説明することが重要です。

その際、以下の点に注意が必要です。

・言い訳や責任転嫁をしない
・侵害の事実を軽視しない
・感情的・挑発的な表現を避ける

誠実な対応は、損害賠償額の減額や穏便解決につながる可能性があります。

一方で、不用意な発言が後に不利な証拠として使われることもあるため、謝罪内容には慎重さも必要です。

法的請求が来た場合の対応

著作権者から内容証明郵便などで法的措置を示唆する連絡を受けた場合には、自己判断で対応せず、早めに弁護士へ相談することをおすすめします。

特に注意すべきなのは、期限付きでの支払い請求や高額な賠償金額の提示、刑事告訴を示唆する文言が含まれているケースです。

不用意に支払いや合意をしてしまうと、不要な責任まで認めてしまうリスクがあります。

弁護士を通じて対応することで、交渉や示談条件を適切に整理できる可能性があります。

【第4部:予防】インスタで著作権侵害を防ぐためのポイント
被害者にも加害者にもならないためのインスタ著作権侵害予防策

インスタの著作権侵害トラブルは、事前の確認と設定次第で防げるケースが多いのが特徴です。「知らなかった」「つい使ってしまった」という事態を避けるためにも、日頃から著作権を意識した運用が重要になります。以下では、被害者・加害者のどちらにもならないために押さえておきたい、インスタ著作権侵害の予防ポイントを説明します。

他人の著作物を使う前に確認すべきポイント

他人の写真や動画、音楽、文章を使う前には、必ず以下の点を確認しましょう。

・著作権者本人の明確な許可があるか
・利用範囲(商用可・不可、加工可・不可)
・クレジット表記の要否
・二次利用・再配布の可否

「引用」「フリー素材」「リポストOK」と書かれていても、利用条件が限定されていることが多いため、表記や利用規約を必ず確認することが重要です。

オリジナル作品を守るための工夫

自分の作品を無断使用されないためには、予防的な工夫も有効です。

たとえば、

⬜︎ 透かし(ウォーターマーク)を入れる
⬜︎ プロフィールや投稿内で利用条件を明示する
⬜︎ 高解像度データを公開しない
⬜︎ 商用利用についての連絡先を明記する

といった対応を行うことで、無断転載の抑止や交渉をスムーズにする効果が期待できます。

ストーリーの保存を制限する設定方法

インスタでは、ストーリーの保存・シェアを制限する設定が可能です。

設定を見直すことで、無断保存や二次利用のリスクを下げることができます。

具体的には、

・ストーリーのシェアをオフにする
・メッセージでの再共有を制限する
・親しい友達機能を活用する

といった方法があります。

ただし、スクリーンショット自体を完全に防ぐことはできないため、重要なコンテンツは公開範囲を慎重に選ぶことが重要です。

インスタの著作権侵害トラブルを弁護士に相談すべきケース|被害者・加害者の双方に向けて

インスタの著作権侵害トラブルは、軽微なものであれば当事者同士のやり取りで解決することもあります。しかし、対応を誤るとトラブルが拡大し、金銭請求や炎上、刑事問題に発展するおそれもあります。以下のようなケースに該当する場合には、早い段階で弁護士に相談することが重要です。

インスタの著作権侵害トラブルを弁護士に相談すべきケース|被害者・加害者の双方に向けて

相手が話し合い・削除・支払いに応じず、トラブルが深刻化している場合(被害者・加害者 共通)

相手に削除依頼や連絡をしても、無視される、逆ギレされる、誹謗中傷や嫌がらせが始まる、炎上や拡散が止まらないといった状況では、個人での対応は限界があります。

弁護士が介入することで、

・連絡窓口の一本化・冷静な交渉・不要なトラブルの抑止

が期待できます。

警告書・内容証明・損害賠償請求など“法的措置”の連絡を受けた場合(主に加害者)

内容証明郵便やメールで、賠償金額の提示や削除期限・回答期限の指定、刑事告訴を示唆する文言が記載されている場合には、自己判断で対応するのは非常に危険です。

不用意な返答や支払いは、法的責任を全面的に認めたと解釈される可能性もあるため、弁護士に内容を確認してもらうことが重要です。

相手の特定が難しい・匿名アカウントや海外相手で対応が困難な場合(被害者)

相手が匿名アカウント、海外ユーザー、捨てアカウントである場合、通常のやり取りでは解決できないケースも多くあります。

このような場合には、発信者情報開示請求やDMCA申請の適否判断、プラットフォーム対応の戦略立案など、専門的な法的判断が必要になります。弁護士に相談すれば、法的観点から適切な対策を講じることができますので、自分で対応が難しい相手でもトラブル解決の糸口がつかめます。

損害が大きい・再発防止の合意や示談書作成が必要な場合(被害者・加害者 共通)

無断使用によって収益の減少や逸失利益が生じている場合やブランドイメージや信用が損なわれている場合、今後同様の利用を確実に防止したい場合には、当事者同士の口約束で解決するだけでは不十分です。

このようなケースでは、弁護士を通じて示談書や合意書を作成し、再発防止に関する条項や支払い条件、責任範囲を明確に定めておくことで、後日のトラブルや紛争の再燃を防ぐことができます。

インスタの著作権侵害トラブルはグラディアトル法律事務所に相談を

インスタの著作権侵害トラブルはグラディアトル法律事務所に相談を

インスタの著作権侵害トラブルは、被害者・加害者のいずれの立場であっても、対応を誤ると問題が長期化しやすい分野です。無断使用の削除だけで解決すると思っていたものの、損害賠償請求や法的措置に発展してしまうケースも少なくありません。また、感情的なやり取りが炎上や信用低下につながることもあります。

グラディアトル法律事務所では、インスタをはじめとするSNS上の著作権侵害について、状況に応じた実務的な解決を重視しています。被害者の方には、証拠整理から削除要請、DMCA申請、損害賠償請求までを一貫してサポートし、加害者となってしまった方には、過度な責任を負わないための適切な対応や示談交渉を行います。

「どこまでが著作権侵害に当たるのか分からない」「相手から法的な連絡が来て不安」「これ以上トラブルを拡大させたくない」と感じた場合には、早めの相談が重要です。専門家が間に入ることで、冷静かつ現実的な解決を目指すことができます。

インスタの著作権侵害でお悩みの方は、ぜひ一度グラディアトル法律事務所へご相談ください。

まとめ

インスタの著作権侵害は、無断転載や音楽利用など、身近な行為から簡単に発生します。被害者・加害者のいずれであっても、証拠の確保や早期対応が重要です。誤った対応はトラブルの拡大につながるため、正しい知識を持ち、必要に応じて専門家の助言を受けることが、インスタの著作権トラブルを円滑に解決するためのポイントといえるでしょう。

弁護士 若林翔

弁護士法人グラディアトル法律事務所代表弁護士。 東京弁護士会所属(登録番号:50133) 男女トラブルや詐欺、消費者被害、誹謗中傷など多岐にわたる分野を手掛けるとともに、顧問弁護士として風俗やキャバクラ、ホストクラブなど、ナイトビジネスの健全化に助力。数多くの夜のトラブルを解決に導いてきた経験から初の著書「歌舞伎町弁護士」を小学館より出版。 youtubeやTiktokなどでもトラブルに関する解説動画を配信している。

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